トヨタ自動車は9月19日、カーボンニュートラル活動の一環として推進する「TOYOTA UPCYCLEプロジェクト」から、新ブランド「Tsugi-Craft by TOYOTA UPCYCLE」を立ち上げたと発表した。
【画像】『Tsugi-Craft by TOYOTA UPCYCLE』
自動車製造過程で生まれるシートレザーの廃材を継ぎ合わせ、新たな価値を持つアップサイクルブランドだ。
このブランドは日本のバッグ縫製工場による細やかな手仕事とトヨタの工業製品生産ノウハウを融合し、廃材をプレミアムアイテムへと昇華させた。アップサイクル分野で一般的なエコやカジュアルの枠を超え、プレミアムを追求する点が特徴だ。

ブランド名の「Tsugi」には素材を継ぎ合わせ、技を受け継ぎ、人と人を繋ぎ未来に繋げる意味が込められている。製品は自動車用シートレザーをパッチワーク状に再構築し、異なる表情の素材を一つにまとめている。古くからの技法と現代技術、トヨタの生産技術が一体となり、新たなものづくりの形を実現した。
バッグは耐久性に優れ性別や年齢を問わず様々な場面で使える。一連の取り組みはより良い未来への文化拡大を目指すものであり、不揃いな素材の加工に挑戦し続ける姿勢を表している。
新ブランドの誕生を記念し、9月19日から30日まで東京・代官山の蔦屋書店2号館1階車バイクフロアにてPOP UP STOREが開催される。ここで「Tsugi-Craft by TOYOTA UPCYCLE」の全6型が展示販売される予定だ。

販売される商品の価格は、15-Pouch Largeが9万9000円、15-Pouch Mediumは9万3500円、6-Pouchは6万4900円、15-Totebagは9万4600円、9-Handbag Largeが9万9000円、9-Handbag Mediumは9万3500円、Key Chainは7480円(税込み)となっている。
TOYOTA UPCYCLEプロジェクトは自動車をはじめとする複数の製造工程で発生するリユース・リサイクルが難しい廃棄物を新商品に生まれ変わらせる取り組み。素材から製造、販売に至るまで多様なパートナーと連携し「”モッタイナイ”が”もっといい”に変わり続ける未来」の実現を目指している。
「Tsugi-Craft by TOYOTA UPCYCLE」のプロダクトデザインは、一法師拓門氏が率いるデザインエージェンシーのConcePioneが手がけた。一法師氏はZ世代の代表的クリエーターで、欧州や国内ファッションブランドでの経験を経て独立。ロゴやグラフィックからブランド戦略のディレクションまで幅広く手掛けている。2022年からはアーティスト活動も展開中だ。