ドゥカティの“斬新”クルーザーが日本初公開、V4エンジンに軽量ボディの新型『Xディアベル V4』

ドゥカティ Xディアベル V4
ドゥカティ Xディアベル V4全 56 枚

ドゥカティジャパンは、MotoGP由来の高性能V4エンジンを搭載した新型スポーツクルーザー『XDIAVEL V4(Xディアベル V4)』を10月4日より発売すると発表した。

【画像】ドゥカティの“斬新”クルーザー『Xディアベル V4』

9月19日夜には、日本初公開となるローンチイベントが開催され、ドゥカティジャパンのマッツ・リンドストレームCEO自らアンベールをおこない、ドゥカティジャパンの好調とXディアベル V4の魅力をアピールした。

◆V4エンジン搭載ながら229kgの軽量ボディ、デザインは個性極まる

新型Xディアベル V4は、MotoGP由来の1158cc V4エンジンを搭載。最高出力168ps、最大トルク12.8kgmを発生し、カウンターローテーティング(逆回転)クランクシャフトの採用、先代モデルの『Xディアベル 1260S』と比較して6kg軽い229kgの車重により、ハンドリング性能を高めた。

エンジンは2気筒または4気筒として作動するエクステンデッドディアクティベーションシステムを採用。燃料消費量とCO2排出量を削減しながら、0-100km/h加速を3秒未満で実現する。メンテナンス間隔は6万kmに設定されている。

スーパーカーからインスピレーションを得たという大胆な造形は唯一無二の個性を放つもの。低く流れるようなスポーツクルーザーらしいラインと、V4エンジンをはじめとする力強いメカニカルコンポーネントが刺激的なコントラストを表現している。また、ダブルC形状のフロント・デイタイム・ランニングライト、右側4本出しのエグゾースト・エンドパイプが強烈なアクセントになっている。

カラーは、Xディアベル V4専用色となる新色「バーニングレッド」と「ブラックラヴァ」を用意。

アルミニウム製片持ち式スイングアームに、幅広い240/45リアタイヤを装着。表面に研磨加工が施された星型5スポーク・ホイールは、アメリカのマッスルカーを彷彿とさせるものとなっている。

◆先代より快適性と扱いやすさアップ! 魅力的なカスタマイズアイテムも

シート高は770mmとアクセスがしやすく、優れた快適性とライディング時の扱いやすさを考慮し、先代モデルと比較して、より後方に、より低く設定されたハンドルバーにより、あらゆる状況でバイクを完全にコントロールすることが可能だ。ストロークが25mm増加したリア・サスペンション、形状を見直して幅広く厚みを増したシートにより、快適性が大幅に向上している。

シャシーには50mm径のフルアジャスタブルフロントフォークと、カンチレバーレイアウトのリアショックアブソーバーを装備。330mm径のフロントダブルディスクとブレンボ製Stylemaキャリパーを備えたブレーキシステムは、ピーク減速値11.5m/s2という記録的な性能を発揮する。

電子制御システムには、6軸慣性測定ユニット(6D IMU)を備えた最新世代のエレクトロニクスパッケージを搭載。3つのパワーモードと4つのライディングモード(スポーツ、ツーリング、アーバン、ウェット)を用意し、コーナリングABS、ドゥカティトラクションコントロール、ドゥカティウィリーコントロールなどの安全機能を標準装備する。

メーターパネルには6.9インチTFTカラーディスプレイを採用。Bluetooth接続機能により、スマートフォンとペアリングして通話やメッセージ表示、音楽再生、ナビゲーションシステムの利用が可能だ。

カスタマイズの需要にも応えるべく、セミリジット・タイプ(容量48リットル)のサイドパニア、ボディカラー同色のカバーを備えたパニアバッグなど、ドゥカティ・パフォーマンス・カタログに用意される多くのオプションに対応。ツーリング用ウィンドシールドやスポーツ走行用のウィンドシールドも用意。個性的なエクステリアをさらに強調するエギゾーストやカーボンファイバーパーツ、鍛造ホイールなども選択することが可能だ。

メーカー希望小売価格は333万5000円からとなっている。

発売に合わせて10月4日から11月2日まで全国の正規販売店でデビューフェアを開催。試乗と見積もりでオリジナルタンブラーをプレゼントする(数量限定)。

◆「ドゥカティはエンターテイメント会社だ」

19日のローンチイベントでリンドストレームCEOは、2025年8月までのドゥカティジャパンの活動を振り返り、1月から8月までの250cc以上の市場が前年比8.2%減の5万5629台と低迷する中、ドゥカティブランドは17.1%増となる1377台を販売したと報告。2025年は今回のXディアベル V4をはじめ10車種もの新規モデルを投入したことが好調の要因だとした。また、現在45店舗の正規ドゥカティディーラーは、年内に47店舗まで拡大予定だと話した。

ファンの拡大も実感しており、そのひとつが「ドゥカティ・オフィシャル・クラブ」(DOC)だ。世界中に367のクラブ、4万8000人ものメンバーを要するDOCだが、日本でも「毎週だんだん増えている」(リンドストレームCEO)とし、現在9つのクラブに350人が参加しているという。4月のドゥカティデイをはじめ、さまざまなイベントや体験を通じてドゥカティの世界観を普及、それが好調な販売につながっている。

ドゥカティは2026年に100周年を迎える。この後にも「ドゥカティ・ワールド・プレミア2026」と題して続々と新モデルの発表を控えているという。リンドストレームCEOは、「ドゥカティはオートバイの販売会社ではない。我々はエンターテイメント会社だ」と語る。そこにドゥカティがファンを魅了し続ける源泉がある。

《宮崎壮人》

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