フォルクスワーゲングループは、IAAモビリティ2025において、米国で復活させたスカウトブランドのピックアップトラック『テラ』のコンセプトモデルを欧州初公開した。
この車両は北米市場向けに米国で設計・開発されたもので、復活したスカウトはフォルクスワーゲングループの北米市場拡大における重要なブランドとして位置づけられている。
車両の生産はサウスカロライナ州ブライスウッドの新工場で行われる予定だ。完全電気自動車モデルの航続距離は最大563kmを想定している。

また、レンジエクステンダーを追加搭載したバリエーションでは、ガソリンエンジン発電機により総航続距離800km超を実現する見込みとなっている。
スカウトは、米国で1902年に設立されたインターナショナル・ハーベスター社が販売していたピックアップトラックのオフロードモデルだ。インターナショナル・ハーベスター社の事業は1986年、ナビスターが継承。そのナビスターは2021年、フォルクスワーゲングループのトラック・バス部門のトレイトンが買収して、傘下に収めた。
フォルクスワーゲングループはこのスカウトを、米国でEVブランドとして復活させた。まず、ピックアップトラックとSUVの2車種のEVを、米国市場で発売する計画だ。