トヨタオーストラリアは、最上位SUV『ランドクルーザー300』に2026年からハイブリッドを設定すると発表した。
20年以上にわたるトヨタのハイブリッド技術の経験を活かし、従来の燃費効率とCO2排出量削減に特化したシステムに加え、性能向上を目的とした新たなハイブリッドパワートレインを投入する。
この高性能ハイブリッドは、2026年初頭からはランドクルーザー300系の「サハラZX」および「GRスポーツ」グレードにも搭載される予定だ。
2つのハイブリッドシステムには明確な違いがある。現在トヨタの乗用車と都市型SUV全車種に標準搭載されている効率型ハイブリッドはシリーズパラレルハイブリッドシステムを採用する一方、高性能ハイブリッドはパラレルハイブリッドシステムを採用している。
高性能ハイブリッドシステムは、ガソリンエンジンと単一の電気モータージェネレーターを組み合わせたパラレルハイブリッドシステムで、電気モーターの瞬時トルクと強力な出力を活用して性能向上を実現する。ガソリンエンジンまたは電気モーターが個別に、または組み合わせて車輪を駆動する。
電気とガソリンの動力源の切り替えは、ハイブリッドシステムのパワーコントロールユニットによってシームレスに制御される。2つの動力源が連携または個別に動作することで、力強く応答性の高い直線的な加速、高速クルージング、重負荷時や牽引時に必要な強力なトルクを発揮できる。
単一のモータージェネレーターは、負荷とドライバーの入力に応じて動力源の切り替えを管理するクラッチに接続されており、時速30km以上ではガソリンエンジンが常時作動する。時速30km以下では電気のみでの走行が可能で、高速時や重負荷時の加速向上にも電気が活用される。