1/64スケールクラスで、シンプルなミニカーからコレクター心をくすぐるセットまで数多く取り揃える、アメリカ生まれのミニカーブランド「ホットウィール」(Hot Wheels)。今回は人気のトランスポーターと赤バッジのホンダ車のセットや、定番アソートのニューアイテム、そしてホットウィールのアニバーサリーを飾る特別なパックにも注目したい。
HondaのモータースポーツDNAが結集した“タイプR”絶版プレミアモデルをコレクションに

ホットウィールには、トランスポーターとプレミアムカーを組み合わせたパッケージを、主に2種類展開している。それぞれ1台ずつをペアにした「チームトランスポート」と、テーマに沿ったカラーリングのトランスポーターとレーシーな3台のパッケージである「プレミアムコレクターセット」だ。

今回紹介するのは「プレミアムコレクターセット」のニューフェイスである「ホンダ・タイプRヘリテージ」。新規金型(ニューキャスト)での登場となる「2020 ホンダ S2000 20thアニバーサリー」を筆頭に、ホンダのハイパフォーマンスブランドである“タイプR”の魂を受け継ぐモデルを揃え、タイプRの象徴的ボディカラー、チャンピオンシップホワイトを思わせる白ですべて彩った。

このS2000は、ホンダの純正アクセサリーなどを手掛けるホンダアクセスが、20年目のマイナーチェンジをコンセプトに開発したチューニングキットを装着した仕様。フロントバンパーは、コンプリートカーのモデューロXで培った実効空力のノウハウと、2020年時点の最新デザインテイストを盛り込みデザイン。ダックテールタイプのリアスポイラーなど復刻したエアロパーツや、2009年の生産終了以降に進化したタイヤ性能に合わせたスポーツサスペンションなども設定した。S2000ファンを喜ばせた、その20周年記念バージョンを再現するとは、目の付け所が心ニクい。

「1999 ホンダ・シビック・タイプR」は、シビック初のタイプRであるEK9型。1.6リットルで185psというハイチューンユニットのB16Bユニットを積み、チタンシフトノブの5速MTで操るスポーツハッチバックだ。

「2003 ホンダ NSX-R」は、大幅改修を受け、固定ヘッドライトを得たIV型NSXのタイプRモデル。エアダクト付きボンネットや大型リアスポイラーなど、空力性能を高めた造形も特徴的だ。
トランスポーターは、ホットウィールがオリジナルにデザインした「サクラ・スプリンター」。こちらもホワイトのボディに、赤いホンダロゴと、赤地に白抜きのHバッジという、タイプRと並ぶのにふさわしいカラーリングを施している。
マテル80周年!色とりどり7台を集めた記念セットに注目

もうひとつ、ホットウィールファンなら見逃せないセットが「マテル80周年 7パック」。1945年創業で、ホットウィールをはじめマッチボックスやバービー、UNOなど世界中で愛される玩具を数多く製造するマテルのアニバーサリーを祝うラインナップだ。

7台はいずれも1970年代以前のスポーティなアメリカ車や日本車、欧州車が顔を並べる。マテルの本拠地であるアメリカからは「‘67 カマロ」をはじめ、ドラッグレーサースタイルの「’55 シェビー・ベルエア・ギャッサー」、イーグルマスクと呼ばれる1977年型ポンティアッぅ・ファイアーバードがモチーフの「ホットバード」が選ばれた。

我らが日本車は、至宝「トヨタ 2000GT」が仲間入り。欧州勢はいずれもドイツ車で、「メルセデス・ベンツ 300SL」「ポルシェ 935」、そしてVWタイプ1をドラッグカーに仕立てた「フォルクスワーゲン・ドラッグビートル」だ。すべて、ミニカーの素材に用いられる合金の色合いを活かしたZAMAC(ザマック)仕上げで、ルビーレッドのアクセントと80周年記念ロゴが入る。楽しげなイラストの専用ボックスも、コレクションに加えたいところだ。
世界のハイパフォーマンスカーをラインナップ!プレミアムカーならではの精巧な仕上がりも嬉しい
ホットウィールのラインナップにおけるハイクオリティなラインで、ダイキャストシャシーと、リアルライダーと呼ばれるゴムタイヤを採用したアイテムがプレミアムカー。なかでも定番シリーズとなっているのが、ストリートで視線を集めるような魅惑のモデルが揃う「ブールバード」アソートで、今回はニューキャスト3台を含めた5台がリリースされる。

「‘98 トヨタ・アルテッツァ」は、海外では初代レクサスISとして販売されたFRスポーツセダン。2種類の2.0リットル直4を設定し、高出力版はトヨタの基幹エンジンのひとつだった3S型のWRC仕様では最強となる210psを誇った。今回は、日本国内向けの右ハンドル仕様を製作している。

「2024 トヨタ・タコマTRDプロ」は、北米向けに製造・販売されるピックアップトラックで、2023年に登場した4代目がニューキャストでモデル化された。アメリカではピックアップの乗用ユースが一般的で、若者にも人気の車種であるため、初代からTRDの名を持つスポーツバージョンが存在する。今回のTRDプロは、その中でも最上級となるグレードだ。

「マセラティ MC20」は、2020年に発表されたミッドシップスポーツで、ネーミングはマセラティ・コルサ(=マセラティ・レーシング)と登場年に由来する。これも同じくニューキャストが製作されたが、実車のMC20はオープンボディや高性能版など様々なバリエーションを送り出しているだけに、ホットウィールでの展開も楽しみなところだ。

「2008 メルセデス・ベンツ CLK63 AMGブラック・シリーズ」は、Cクラスとプラットフォームを共用したCLKの2代目であるC209のスペシャルモデルで、2007~09年に500台が製造された。通常のCLK63を26ps上回る507ps/630Nmの6.2リットルV8を、カーボンパネルを多用し2シーター化も行って軽量化したボディに積み、最高速度は300km/hに達した。その迫力のアピアランスを、ニューキャストで忠実に象っている。

「‘17 フォードGT」は、新規カラーバリエーションでの登場。1960年代にル・マンでフォードと死闘を繰り広げたレーシングスポーツ、GT40へのオマージュとして、2000年代以降にフォードが製造したスーパースポーツの2代目で、斬新な空力設計のボディに、600psオーバーのV6ツインターボを搭載。今回は、1966年のル・マンで 1-2-3フィニッシュを飾ったGT40のうち、3位に入ったホールマン・ムーディ・レーシングのリバリーをモチーフに選んだ。
「プレミアムコレクターセット」の価格は4,785円(税込)、記念すべきマテル80周年を祝うコレクター必須の「マテル80周年 7パック」の価格は4,620円(税込)、エキゾチックなスーパーカー・スポーツカーの揃った「ブールバード」の価格は各935円(税込)だ。
単品もセットも魅力的内容のミニカーを、ふんだんに揃えているホットウィール。その最新情報は公式ウェブサイトをチェックしよう!
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