F1角田裕毅が「東京ゲームショウ2025」でプロeスポーツ選手とガチ対決…Red Bull Apex Takeover with Yuki Tsunoda

角田裕毅
角田裕毅全 20 枚

F1ドライバーの角田裕毅がeスポーツで対戦する公開イベント! 9月25日から28日まで千葉・幕張メッセで開催される「東京ゲームショウ2025」。会期2日目となる26日に「Red Bull Apex Takeover with Yuki Tsunoda」が開催された。

【画像】角田裕毅「東京ゲームショウ2025」に登壇…「Red Bull Apex Takeover with Yuki Tsunoda」

Red Bull Apex Takeover with Yuki Tsunodaは、eスポーツの世界大会も数多く開催されている大人気のシューティングゲーム『Apex Legends』を舞台に、国内外で活躍するストリーマー、プロプレイヤー、そして角田選手が対戦する特別イベントだ。

そこで、9月26日に開催されたイベントの模様をお伝えする。

◆「Red Bull Apex Takeover with Yuki Tsunoda」-eスポーツトッププレイヤーらが参戦

本イベントは、レッドブル・ジャパンが初めてプラチナスポンサーとして東京ゲームショウ2025に協力することで実現した。角田選手は2025年シーズンの日本グランプリより、Oracle Red Bull Racingチームで参戦中。10月3日より開催されるF1第18戦シンガポールGPを控える中、Red Bull Apex Takeover with Yuki Tsunodaではeスポーツプレイヤーとしての姿を披露した。会場では「人類でトップクラスの反射神経を持つ者」として評され周囲の期待も高まる。

角田選手のゲーム好きの一面もあり、今回同じチームで戦うiiTzTimmy(ティミー)とプレイしていたことで知られている。ちなみにティミーは競技シーンから既に引退を発表しているが、数々の世界大会で戦ってきた名実ともに最高のプレイヤーの一人だ。

今回のイベントは、特別に設定された3対3のデスマッチ。2チームに分かれ、合計40回相手を倒せば勝利というものだ。角田選手は「チーム角田」として、ティミーと、さらに交代する1名の選手を加え、ストリーマー、VTuver、そして現役プロプレイヤーを有する「チームおにや」との対戦を行う。一見遠いところにあるF1とシューティングゲームだが、0.1秒の世界で鎬を削るシビアな世界にあるのだ。

◆チーム角田はF1パドックのような雰囲気、対戦相手からは2つの意味で驚きの声

エキシビションマッチとはいえ、試合開始前から両チームともにガチモード。角田選手はこの試合の直前まで練習と調整を重ねてきた。会場に敷設された「Red Bull Culture Club」でも事前プレイを行ったということだ。

初戦は僅差でチーム角田の勝利。「チームおにや」の鈴木ノリアキ氏は「2人の連携がやばい」と対戦した印象を語った。

印象的だったのは、対戦直後のクールタイム。すぐさま角田選手はチームメイトと試合のフィードバックを行い、次の対戦に向けた改善策を模索した。実況の解説席もまるで「F1のパドックみたい……」とチーム角田の様子を語っていた。

「Red Bull Apex Takeover with Yuki Tsunoda」対戦表

続く第2試合。チーム角田は3者が連携する立ち回りをチームワークとして徹底し、再び僅差で勝利を収めた。また、この回に出場したチームおにやのSPYGEAは試合前に「自分も昔F1に憧れていた。だけどeスポーツでは倒す」と強気のコメントを残した。

しかし、対戦後には「レースだけじゃなくて、ゲームも強い……。一体いつプレイしているんだ?」と過密かつ過酷なシーズンに追われるF1パイロットのプレイを振り返った。また、解説席からは「フェルスタッペン選手とオンラインでマッチしたという話もある」という報告も上がり、画面の向こうには知られていない話もあるようだ。

第3試合では、相手にトッププロプレイヤーLible_Ace選手とKernel García選手(いずれもFnatic所属)が登場。序盤、会場を沸かす両選手の圧倒的なプレイングでチーム角田はリードを許し、その後、立て直したものの、差を縮められず敗戦となった。

そして、対戦前に告知されていたMVP賞。背面に『Apex Legends』のキャラクターがあしらわれた特製のヘルメットが、角田選手の選ぶベストプレイヤーに贈られるというもの。MVPとなったのはティミー。ティミーは全試合を通じて高いパフォーマンスを発揮し、クールタイムにも角田選手とコミュニケーションをとり、あらゆる場面で活躍した。

◆角田選手「Red Bull Apex Takeover with Yuki Tsunoda」を振り返る。

対戦後、角田選手はイベントを振り返り、まず「いつもとは違う場所で、違う競技をして、それも自分の好きなゲーム『Apex Legends』をプレイしました。皆さんに普段とは違う僕の趣味や一面をシェアできたのが良かったと思います」と語り、「素晴らしいストリーマーの方でしたり、プロプレイヤーの方とプレイできるという環境が、すべて素晴らしくて、ハイライトも選びきれないくらいのイベントでした」と感想を述べた。

また、単にプレイすることが好きなだけでなく、こうしたゲームをメンタルトレーニングに利用している角田選手は『Apex Legends』とF1との繋がりについてもコメントした。

「やはり、瞬間におけるリアクションが、プレイヤー達はもの凄く速いので、そうした所が求められるというのは共通していると思います。トレーニングについては、特にゲームをプレイしていた時期は、実際のレースでも上手くいかない時に直ぐに自分の感情を吐出してしまい、自分やチームのパフォーマンスに影響することがありました。ゲームをプレイする時には、そうした所を抑えるように特に意識してプレイをしていました」と自身のレースの体験を交えながら語った。

最後に、来週10月3日より開催されるF1第18戦シンガポールGPを控える角田選手は「今まで通り、自分のパフォーマンスを最大限に出せるように、毎週1つ1つ取り組んでいきたいですし、それが結果に結びついてくると思います。さらに上達しながら結果を出していきたいと思います」と意気込みを語った。

次戦のF1第18戦シンガポールGPは、10月3日から10月5日(決勝)にかけて、マリーナベイ市街地コースで開催される。

《大矢根洋》

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