自動車技術をキッチンに応用、AI機能で食材認識やレシピ提案…コンチネンタル

コンチネンタルの次世代キッチン
コンチネンタルの次世代キッチン全 5 枚

コンチネンタルは、ドイツのキッチンメーカーのノビリア(nobilia)と共同で、自動車技術を応用した革新的なキッチンコンセプトを開発したと発表した。

【画像】コンチネンタルの次世代キッチン

このプロジェクトは今年のノビリア社内展示会で国際的な業界関係者に初公開された。

コンチネンタルのグループ部門であるコンチテックが、自動車内装や家具業界で培った材料開発と表面技術の専門知識を活用。「Evolution of Senses Feel. Connect. Inspire.」をテーマに、機能性材料と技術を通じて快適性、安全性、デザインを再定義したコンセプトキッチンを実現した。

このキッチンの核となるのは、コンチテックの透光性表面ソリューションだ。光透過性とプリント電子機器の統合により、まったく新しい機能を可能にする。これらの表面は、スマートフォンのワイヤレス充電、食べ物や飲み物を温かく冷たく保つ加熱・冷却ゾーン、タッチコントロールパネルなどのアプリケーションの技術基盤となる。これらの機能は使用していない時は見えず、カウンタートップで起動した時のみ現れる。

表面技術の可能性は、キッチンニッチでも実証されている。透光性の木目調装飾フィルムの背後にスクリーンが統合されており、電源を切っている時は見えず、起動した時のみ現れる仕組みだ。

使用される材料は耐久性があり、メンテナンスが容易で、資源効率に優れている。例えば、コンセプトキッチンの椅子に使用されている人工皮革「skai Evida Fiber」は、認定された生態学的基準に従って栽培されたオーガニックコットンなど、90%以上がバイオベースで再生可能な原材料で構成されている。

コンチネンタルの自動車部門(現在のAUMOVIO SE)で最先端の自動車技術として始まったものが、AUMOVIO Engineering Solutionsによって日常生活向けに再構築された。これらのスマートAI機能は食材を認識し、レシピを推奨し、詳細な栄養情報を提供する。さらに、水が沸騰している時の警告や、子供にとって危険な可能性のある物体への警告により、家族の安全を守る支援も行う。

使用されている材料や技術の一部はすでに量産準備が整っているが、他はまだプロトタイプ段階にある。しかし、これらは住空間の将来的な応用とデザインの可能性について具体的な予告を行っている。

《森脇稔》

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