
先日、筆者は「東京ゲームショウ2025(以下、TGS2025)」へ取材に行きました。これはGame*Sparkではなく他社のメディアの取材だったのですが、ともかく2025年も幕張メッセに馳せ参じました。
静岡市在住の筆者は、長距離ドライブがてらの取材というつもりで、自慢の初代コペンに乗って行きました。弊誌では、過去に何度も記事で登場している筆者の愛車です。
行きは順調だったのですが、その帰り道……何とブレーキペダルを離してもランプが点灯しっぱなしという現象が発生し、バッテリーが上がってしまいました。今年5月にこのコペンを購入してから、実に4回目のロードサービスです。
畜生、何だってこんなことになっちまったんだ!? そうだ、気晴らしに車修理を楽しめるシミュレーションゲーム『Car Service Simulator』をプレイしましょう!
◆ゼロから始める修理工場生活
先日、筆者は弊誌にて「僕の大事な愛車・初代コペンが壊れた…そうだ、格安自動車修理店シム『Cheap Car Repair』で悲しみを紛らわそう!」という記事を執筆しました。
このときはコペンのタービンがブローしてしまい、総額13万円の高額修理をする羽目に。溜め息をつくしかない状況の中、筆者は半ばヤケクソの気分で格安自動車修理店シム『Cheap Car Repair』をプレイしました。
考えてみれば、ここ最近こんな具合の「自動車を修理するシミュレーションゲーム」が数多くリリースされるようになりました。今回プレイする『Car Service Simulator』も、8月に配信が始まったばかりです。

この『Car Service Simulator』、他の自動車修理シムの例に漏れず顧客から大事な車を預かって修理をしたり洗車をしたり……という内容。
ゲーム開始当初、プレイヤーはかなり大きな修理工場を持ってはいるものの、肝心の修理スキルを全く持ち合わせていない状態です。この時点でできる仕事は、汚れた車体に泡をかけて水で洗い流す作業だけ。スキルや工具、作業スペースはレベルアップに従い徐々に解放されていく仕組みになっています。
まさに「ゼロから始める修理工場生活」!!
◆ハンマーでぶっ叩け!

しばらく洗車の仕事をしていると、経験値が蓄積されてレベルアップ。ここから一番初歩的な修理スキルと作業場を開放し、ようやく本格的な仕事ができるようになります。
というわけで、板金作業をやってみましょう!

とはいっても、このゲームにおける板金とは適切なタイミングでハンマーでぶっ叩くという、いささか荒っぽい作業です。
こんなんで凹みが直っちゃうのか……と感心しながらハンマーを振り下ろしていくと、「ゴガッ!」という不吉な音と同時にドアが外れたではないですか!

間違ったタイミングでハンマーを下ろすと、こんなふうにお客様の車が壊れてしまいます。しかし、心配ご無用。ドアが外れても、そこからハンマーを使ってまたくっつけることができます。予めお客様と取り決めた納期を守りさえすれば、何度失敗しても問題ありません。

それが分かれば怖いものはなし。遠慮なく車をハンマーでガンガン叩こう……と思った矢先、筆者はとんでもない現象を目の当たりにしました。何と、ハンマーが壊れて使えなくなってしまったではないですか!
そう、本作の工具は、『マインクラフト』のように耐久度という概念があります。新しい工具は、近所の廃品置き場に行って探してきましょう。
◆納期は絶対厳守!
これらの仕様から分かる通り、『Car Service Simulator』は「納期を守る」ということに比重が置かれています。
作業している最中にも、工場に新しいお客様がやって来ます。このお客様に対応して修理を引き受けるのもいいですが、あまり安請け合いすると納期が守れなくなってしまう……ということが起こり得ます。そうしたことを避けるため、工場にやって来たお客様を敢えて無視する(帰ってもらう)決断も重要です。

この現象を、客の立場から考えてみましょう。工場の従業員も人間で、いつも必ず納期を厳守できるとは限りません。それが理解できれば、「自分でできる修理は自分でやろう!」という発想に繋がるのではないでしょうか。
実は筆者も、冒頭のブレーキランプ点灯しっぱなし問題を自己解決するに至りました。
◆自力で車を修理してみよう!

ブレーキペダルには、車体後方の赤いブレーキランプに直結するスイッチが設置されています。
ダイハツ車の場合、下の画像の青いスイッチをゴム製パッドが押し上げてブレーキランプをOFFにするという仕組みなのですが、筆者のコペンはそのパッドが劣化し、ボロボロに崩れ落ちてしまいました。
応急処置として急遽用意したのが、ブラックテープと5円玉と1円玉です。この5円玉と1円玉を重ねて、ブラックテープでぐるぐる巻きにしてパッドの代わりにしたというわけです。

もちろん、いつまでもこのままというわけにはいきません。静岡に帰宅すると同時に、ダイハツ純正の交換部品を購入しました。費用はAmazonで400円程度。安い!

あとはこれを、古い部品の代わりにくっつけるだけ。こんな小さなゴムが問題になってしまうのか……と思いつつも、今回はほとんどタダ同然でトラブルを乗り切ることができました!

◆できることは自分で
ここまで筆者は、数々の自動車修理シムをプレイしてきました。
これらを通じて学んだのは、“修理工場との付き合い方”。素人では手に負えない故障はもちろん工場に任せなければならないのですが、考えてみればこの車のオーナーは自分自身。筆者がブレーキランプ問題を自己解決したように、「できることは自分で」という意識を多少でも持っていれば、愛車により一層の愛着が湧くことは間違いありません。
ちなみに、この記事を書いている最中に「コペンが2026年8月までに生産を終了する」という話題が舞い込んできました。これはモーターメディアのみならず、新聞社や通信社も報道しています。
コペンという車にどれだけ大きな人気があるのかを窺い知ることができる出来事ですが、同時に筆者は13万km以上走行しているこの相棒を、より一層大事にしようと決心するに至りました。
現状、オルタネーターがちょっと弱くなっているし、アクティブトップの動きも渋いけれど、絶対に修理してやりますよ!
そんな“車の愛し方”を教えてくれる『Car Service Simulator』の価格は1,700円(Steam)。10月7日までは30%OFFの1,105円で配信されています。