日産『リーフ』8年ぶりの全面刷新、EV復活のけん引役となるか[新聞ウォッチ]

日産 リーフ 新型
日産 リーフ 新型全 6 枚

「8年ぶり全面刷新」や「リーフに日産命運」などのタイトルもみられるが、日産自動車が電気自動車(EV)「リーフ」の国内向け新モデルの受注を来週10月17日から全国の販売店で開始するという。航続距離は2代目の現行モデルから約3割増の702kmに向上。運転支援システムなど性能を高めながら、標準車種は従来よりも価格を引き下げたのがセールスポイントのようだ。

【画像】8年ぶりにフルモデルチェンジした日産『リーフ』

きょうの各紙も大きく報じているが、このうち、読売は「国内のEV市場が鈍化する中、新型車の投入が起爆剤となるかが注目される」。朝日も「性能を高めてEVへの抵抗感をぬぐい去りたい考えだ」と指摘。産経も同様に「市場での存在感の復活と経営再建を占う試金石になる」としている。

毎日は経済面のトップ記事で「日産新EV 再建の推進役に」をメイン見出しに「日産は、新型リーフを『EVの主流になるクルマ』と位置づけ、経営再建の推進役にしたい考えだ」と取り上げている。ただ、紙面では「技術結集 社運賭け投入」としつつ、「多くの自動車メーカーがハイブリッド車(HV)に軸足を移す。EVを主軸とする日産の電動化戦略に成算はあるのか」として、「安い中国車」や「米政権の冷遇」を引き合いに「予断許さず」などとも伝えている。

思えば、日産リーフは、ゴーン政権の2010年に世界に先駆けて発売。本格量産EVとして注目を集めるなどエコカー時代のけん引役にもなった。2017年に2代目リーフを投入したが、その翌年にはゴーン事件が発生し、業績が急降下したことから、そのリーフも「最後の一葉」などと揶揄もされていた。8年ぶりとなる3代目のリーフが“枯れ木に花”を咲かせられるか注目だ。

2025年10月9日付

●北川氏ノーベル賞、化学、多孔性「金属有機体」開発、温暖化対策への貢献期待 (読売・1面)

●追浜「九州へ原則転籍、日産、労組に伝達(読売・7面)

●日産リーフ 8年ぶり刷新、EV航続距離1.5倍(朝日・6面)

●円下落8カ月ぶり152円台、「高市トレード」市場席巻 (毎日・1面)

●テスラ低価格モデル発表、競争激化販売てこ入れ (毎日・9面)

●トヨタと住友金属鉱山、全固体電池で協業 (産経・8面)

●ガソリン2週ぶり値上がり(東京・4面)

●中国発EV値下げ連鎖、テスラ1割安、日産も、コスト減には限界 (日経・2面)

●高速道路、迫る慢性赤字、公団民営化20年の虚実(日経・35面)

《福田俊之》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 日産、新型『エルグランド』世界初公開へ…ジャパンモビリティショー2025
  2. スズキが新型「軽EV」を世界初公開へ、2026年度内に量産化、軽商用EVも…ジャパンモビリティショー2025
  3. ヤマハ発動機が新型3輪オープンカー、「AIで成長する」2輪車を世界初公開! 大型EVバイクなど16モデルずらり…ジャパンモビリティショー2025
  4. 「バンバン」が復活! スズキは二輪展示でも世界初、日本初が目白押し…ジャパンモビリティショー2025
  5. 寂しさ45%、読者の感情:レクサス『LS』生産終了…「時代の流れ」「次への期待」が交錯
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る