“クルマWi-Fi”、結局のところ「便利」で「お得」なのは何?[車内エンタメ最新事情]

車内にて音楽が楽しまれているイメージ(アルパイン・ディスプレイオーディオ)。
車内にて音楽が楽しまれているイメージ(アルパイン・ディスプレイオーディオ)。全 3 枚

車室内空間はすなわち、オーディオルームでありシアタールームでもある。クルマの中でなら、好きな音楽や動画や映画を心ゆくまで楽しめる。というわけで当連載では、その時間をより充実したものとするための機材やノウハウの最新事情を解説している。

【画像全3枚】

◆“車内Wi-Fi化”の第一手段は、「スマホの通信量無制限契約」!

さて、これまでの記事でも説明してきたとおり、音楽にしろ映像系コンテンツにしろ、今や「ストリーミングサービス」にて楽しまれるのがスタンダードだ。かつてのようにデータが格納されたディスクやデバイスが車内に持ち込まれることはほぼなくなり、スマホやストリーミングデバイス等の機器にてネットを経由してコンテンツが再生されている。

というわけでここまでは、どんな機器をどう使いこなすべきかを分析してきたが、実はそれ以外にも検討すべきポイントが1つある。それは、「通信環境をどう構築するか」だ。

なお、愛用のスマホの契約が「通信量無制限」であるのなら話が早い。スマホでストリーミングサービスを利用する場合に通信料を気にする必要はなく、他の機器もスマホのテザリングにてネットと繫がれる。

カロッツェリア・サイバーナビカロッツェリア・サイバーナビ

◆家庭用の「モバイルWi-Fi」は車内での使用には不向き!?

なので車内でネットと繫がり放題にしたいと思ったらまずは「スマホの通信量無制限プラン」についてそのコストがどのくらいなのかを把握しよう。そしてその上で他の手段も検討し、自分にあったやり方を見つけ出したい。

なお、一般的な「モバイルWi-Fiルーター」を車内に持ち込むという手もあるが、これはあまりお薦めできない。そうであるポイントは2つある。1つは「電源確保」でもう1つは「耐候性」だ。

というのも機種によっては給電をUSBにて行えるものもあるが、家庭用コンセントにて電源を取るタイプだと車内では使いにくい。そして車内は温度変化が激しい。駐車中の車内に機材を置きっぱなしにしたときに、置き場所によってはかなりの高温になり機材にダメージを与えてしまう。

なのでスマホの通信量無制限の次に検討すべきはこれではない。では何があるのかというと……。

カロッツェリア・楽ナビカロッツェリア・楽ナビ

◆ナビを新しくしたいと思っていたら、カロッツェリアの機種に要注目!

選択肢の1つ目となるのは、「Wi-Fi機能を搭載したカーナビ」だ。実はカロッツェリアのハイエンドナビシリーズ『サイバーナビ』とスタンダードナビシリーズ『楽ナビ』では、ドコモのクルマ用ネットワークサービスである「docomo in Car Connect」を使える。

ただし、純正ナビを市販品へと交換しづらい車種もありそうであるとこの選択肢は不向きだ。しかし逆にナビの交換が可能で、さらに愛用のナビが古くなっていたり、新車購入を考えていて「オーディオレス車」が選べるのであれば、これらをチョイスするのはアリだ。

ところで『サイバーナビ』と『楽ナビ』とでは、docomo in Car Connectの使い勝手に差が出る。『サイバーナビ』は上級グレードであるだけあって、停車中の使用に制限がかからないが、楽ナビでは時間制限が発生する。

なお、通信費には割安感がある。ナビを新しくしたいと思っていて、同時に車内のWi-Fi環境も整えたければ、これらのチョイスが吉。

今回は以上だ。次回はこれら以外の選択肢について解説していく。乞うご期待。

《太田祥三》

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