三菱自動車工業は10月15日、ミッドサイズSUV『デスティネーター』が公益財団法人日本デザイン振興会主催の「2025年度グッドデザイン賞」を受賞したと発表した。
また、軽スーパーハイトワゴン『デリカミニ』が「2025年度グッドデザイン賞」においてベスト100に選出。『デリカ』シリーズが「2025年度グッドデザイン・ロングライフデザイン賞」を受賞した。
三菱自動車は、デザインを通じて顧客に提供する価値としてデザインクリエイティブバリュー「格鍛純(KAKU,TAN,JUN)」を掲げ、三菱自動車らしいデザインの創造に取り組んでいる。ダイナミックな力強さや堅牢さ、機能に裏打ちされた本物感を大切にし、顧客に信頼感とワクワク感を届け続けている。
SUVのデスティネーターは、「The Confidence Booster for Energetic Families(いきいきとした家族が自信を持って一歩踏み出せるよう後押しするSUV)」を商品コンセプトに開発された7人乗りのミッドサイズSUVだ。
審査員は「ジオメトリックにまとめられたエクステリアは、表情豊かな面との組み合わせによってドライになりすぎることなく、重厚で安定した存在感を放っている」と評価。従来上下に分割されていたヘッドランプを一体化したT字デザインは緻密さを加え、モノとしての完成度を高めている。
新型デリカミニは、前モデルのデビューから2年で登場した新型で、先代のデザイン・コンセプトを踏襲しつつ、スクエアなボディに厚みを加えることで、軽自動車ながら重心の低い安定感を印象づけている。フロントは先代に比べ大きくなった円形ヘッドランプを水平基調のフレームに収め、親しみやすさとタフさを併せ持つ表情を与えている。
審査員からは「軽自動車ながら重心の低い安定感を印象づけ、親しみやすさとタフさを併せ持つ表情を実現している」と評価された。また、市民権を得たキャラクター「デリ丸。」をUIに組み込み、親しみやすさを巧みに表現している点も高く評価されている。
デリカシリーズは、1968年に初代モデルを発売以来、「様々な道路状況において、確実に乗員や荷物を目的地まで運ぶクルマ」として誕生から半世紀以上と長く顧客に支持されており、初代からの累計販売台数は138万台以上となっている。
審査員は「初期には商用だったモデルが、時代とともに進化を続け人々のライフスタイルに浸透することは容易ではない。しかしデリカシリーズには『人と荷物を安全に運ぶ』という強いアウトカムがあり、それがすべての時代においてのデザインの芯となり、ブレない性能や細かな部位の機能にあらわれている」と評価している。