量販店×プロショップのいいとこ取り!「WISTERIA」が導く高音質への道~プロショップ訪問記~

量販店×プロショップのいいとこ取り!「WISTERIA」が導く高音質への道~プロショップ訪問記~
量販店×プロショップのいいとこ取り!「WISTERIA」が導く高音質への道~プロショップ訪問記~全 12 枚

今年(2025年)の3月にオープンした新しいショップであるWISTERIA(ウィステリア/静岡県藤枝市上藪田76-27)。新東名・藤枝岡部ICから5分というアクセスのしやすさも魅力だ。おしゃれな店舗は入りやすく、初心者にも優しいのも大きな特徴だ。

【画像全12枚】

◆WISTERIAのコンセプトは初心者から上級者まで入りやすい“音の入口”

店内スペース店内スペース

WISTERIAの特徴のひとつは、ハードルの低さである。オーディオに加えてセキュリティやコーティングも手がける店舗は、オーディオ上級者だけが集まるマニアックな香りがしない。店舗内装やピットも美しく映える作り込みにこだわり、誰もが入りやすいムードを作っている。同ショップではコーティングの入口からオーディオを知り、相談を始めるライトなユーザーも多くなっている。コーティングだけ、セキュリティだけ、オーディオだけではなくクルマをトータルで面倒見てくれるショップでもあるのだ。

もちろんオーディオにどっぷりというヘビーユーザーにはハイエンドユニットの組み合わせやコンテスト向けのヘビーシステムまで、オールマイティに対応できるのもベテランインストーラーがいるショップならではだ。ちなみに、ショップ名のウィステリアは「藤」を意味する英語。所在地である藤枝を意味することに加え、代表の大塚さんの名前の藤人(ひさと)の「藤」からイメージしたネーミングとなっている。

◆ベテラン代表・大塚さんの歩みと学習スタイル

ウィステリア代表 大塚氏ウィステリア代表 大塚氏

そんなショップを切り盛りしている代表でありインストーラーである大塚さんは、30年以上オーディオに携わるベテランだ。その大塚さんが独立して開業したのが、WISTERIAである。

元々、大塚さんは30年前に量販店で働いており、クルマ好き、オーディオ好きが高じて、自分で工具を揃えて店舗内でオーディオの取り付けを始めたのがきっかけだ。客からの評判が高まり、大規模店に移ってオーディオ部門を本格的に担当することになった。当初は独学でのインストールと調整を始めたが、量販店の研修に積極的に参加し、インストール技術を体系的に学ぶようになった。これが、今につながる大塚さんの礎になっている。

さらに、オーディオメーカーや輸入代理店の技術部門を担当するスタッフとも盛んに交流し、さまざまな最新技術や知識を身につけていった。当時の大塚さんにとっては、業界の先人から学ぶことばかりだったという。これも大塚さんのオーディオスキルを支える一因になっている。その後、大塚さんはプロショップのインストーラーも経験し、それぞれの環境で着実にスキルアップを果たしてきた、経験豊富なインストーラーだ。

◆「正しい音」を測定で裏づけるDSP調整とデータ主義

スピーカーデモボードスピーカーデモボード

さらに、大塚さんの大きなこだわりは、測定器を使ったデータの裏付けだ。「あくまでもリアルな音に近づけるのがテーマです。自然界の音がどのようなものかを知った上で、正しい音を基準にした調整を行います。そのためには、測定器を使った誰が見てもわかりやすいデータの裏付けも不可欠です」。

実際に、早い段階からコンテストでの入賞経験もあり、音調整の分野では高い評価を受ける人物でもある。自然界の音にこだわり、正しい音・本来あるべき音を追求してクルマの中で再現するのも、WISTERIA(ウィステリア)の音作りの根幹となっている。また、DSPを使った調整では、タイムアライメントやクロスオーバーはもちろんだが、プロショップでは軽視されることもあるイコライザーもきちんと使い、帯域バランスを整える調整に力を入れるのも特徴だ。

ショップの特徴のひとつに、大塚さんが量販店を経験した点もある。「量販店はパーツの適合などにも精通しています。その点、かつて自分自身が量販店のスタッフを経験したからこそ備わった知識も多いのです。一方では、プロショップの技術や専門性も同時に併せ持つことで、作業の精度やユーザーへの説明のわかりやすさを高めることができると思っています」

天井にはLEDを配置して細部の仕上がりまでこだわっている天井にはLEDを配置して細部の仕上がりまでこだわっている

先に紹介したコーティングやセキュリティの入口でオーディオに興味を持つライトユーザーも多い同店は、そんなライトユーザーに対して、スピーカー交換だけでどこまで音が良くなるかを熱心に説明している。デモカーのBMWも、ユニット総額を抑え、取り付けをシンプルにすることで、幅広いユーザー層が興味を持つクルマに仕上げているのも、同ショップの思いが込められている部分だろう。

木工室から店内を見渡せる木工室から店内を見渡せる

ショップは、カウンターの上に設置されたガラス越しに木工ルームが見える構造になっており、オープンな雰囲気だ。また、ショールームにはシアターシステムを装備し、すべての動画サブスクリプションを再生できる環境になっているのも特徴だ。作業待ちの間などに好みの動画や映画を自由に見ることもできる。大塚さんの思いに沿った、気兼ねなく来店できてゆったりとくつろげる環境が整ったショップとなった。

エントリー層に加え、長くオーディオを楽しみたいユーザーにも、たくさんの知識の引き出しを用意しているWISTERIA。ストックインストールを得意とし、音の良くなる取り付けを常に模索している。システムやユニットも、大塚さんが経験して納得した上で提案にこだわっている。愛車を高音質で楽しみたいというユーザーにとって、安心して愛車を任せられるプロショップとなった。

《土田康弘》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 大人の秘密基地のキャンピングカー提案、「TRIP BLACK EDITION」出展へ…ジャパンモビリティショー2025
  2. 新型センチュリーは2ドアに、レクサス『LS』は6輪ミニバンに大変身…土曜ニュースランキング
  3. 「トヨタがロールスロイスと勝負するのか?」2ドアクーペの新型センチュリー発表に、SNSは興奮の渦
  4. 日産『ムラーノ』、「プロパイロット」搭載でハンズフリー運転が可能に…米2026年モデル
  5. 【メルセデスベンツ Aクラス 新型試乗】装備充実の“Urban Stars”、スポーティに振ったクルマか?と思いきや…島崎七生人
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る