地方の交通空白解消を目指すBRJは、長野県長野市と佐久市で電動三輪モビリティシェアリングサービス「TOCKLE」の実証実験を開始したと発表した。
今回の実証実験は、トヨタレンタリース長野とあいおいニッセイ同和損害保険との共同で実施される。実施期間は10月1日から12月31日まで、貸出時間は8時から17時となっている。
配備店舗はトヨタレンタリース長野の長野店と佐久平駅前店の2店舗で、各店舗に二輪タイプ2台、三輪タイプ3台の計10台を配備する。利用方法はTOCKLEアプリでの会員登録制で、料金は300円/30分に設定されている。
TOCKLEの最大の特徴は安全性への徹底したこだわりだ。あいおいニッセイ同和損保が保有するテレマティクスデータ(累計走行距離:地球約706万周分、2025年3月時点)を活用し、自動車の急ブレーキなど危険挙動の発生頻度を125メートルメッシュで分析。交通事故リスクの高いエリアを特定し、マイクロモビリティが侵入した際に自動で停止させるノーライドゾーンに設定する。
また、電動モビリティ業界では夜間こそ稼ぎ時とされる中、TOCKLEは利益より安全を重視し、どの地域でも夜間の運用を一切行わない方針を貫いている。
BRJは既に東京都立川市、千葉県流山市、福岡県福岡市、京都府京丹後市で導入実績を持ち、山梨県甲府市、佐賀県佐賀市、千葉県大多喜町、茨城県日立市でも導入に向けた検証を進めている。