三井住友カードなど5社は、10月23日から沖縄県竹富町の西表島と由布島間を往復する水牛車において、クレジットカード等のタッチ決済による乗車サービスを開始すると発表した。
参画するのは由布島、三井住友カード、ジェーシービー、琉球銀行、小田原機器の5社。三井住友カードの公共交通機関向けソリューション「stera transit」を活用する。
由布島は沖縄県八重山諸島にある離島で、石垣島から西表島を経て水牛車で渡ることができる。水牛車は由布島を象徴する名物で、観光客を中心に年間約20万人が利用する人気の観光体験となっている。
「stera transit」は2025年9月末時点で42都道府県185事業が導入を公表しており、電車・バス・ケーブルカー・ロープウェイ・フェリー等の公共交通機関を中心に全国で導入されてきた。今回初めて「水牛車」に導入されることになった。
タッチ決済による乗車サービスでは、利用者が持参するクレジットカードや同カードが設定されたスマートフォン等を専用端末にタッチすることで水牛車を利用できる。現金精算やチケットの事前購入が不要であるため、由布島を訪れる多くの観光客の利便性向上につながる。
さらに、窓口での乗車券の販売が不要となることから、本サービスの導入は事業者にとっても窓口業務の負担軽減につながり、運営効率の向上にも寄与する。