ボルボカーUSAは、2026年モデルのボルボ『EX90』に大幅なアップグレードを実施すると発表した。
最も注目すべきは、新たに採用される800V電気アーキテクチャだ。これにより、対応する800V充電ステーションでわずか10分間の充電で最大155マイル(約250km)の航続距離を追加できるようになる。充電効率の大幅な向上により、長距離ドライブがより快適になる。
すべてのEX90には、より強力なデュアルNVIDIA DRIVE AGX Orinベースのコアコンピューターが搭載される。500TOPS(1秒間に500兆回の演算)の処理能力により、データ、ソフトウェア、AIを活用した安全性能の向上を実現する。
新機能には、滑りやすい路面や危険の接続安全警告、暗闇での自動緊急ステアリング拡張、統合自動緊急通報付き緊急停止アシストが含まれる。運転者が反応しない場合、車両を制御された状態で停止させ、自動的に緊急サービスに連絡する機能も備える。
このアップグレードは、2025年モデルのEX90オーナーにも無償で提供される。今後数か月以内に実施される予定となっている。
パワートレインオプションも拡充される。新たにEX90シングルモーターが追加され、ツインモーターとツインモーターパフォーマンスの両方でパワーが向上する。2026年モデルのEX90ツインモーターパフォーマンスは670hpを発揮し、ボルボ史上最も強力な車両となる。
2026年モデルのEX90には、調整可能な色合いを持つエレクトロクロミックパノラマルーフも追加される。さらに、カルダモン、ドーン、チャコールの3色で展開される新しいベンチレーション付きナッパレザー内装オプションも用意される。