日産『サクラ』に伸縮式ソーラールーフ、年間3000km走行分を発電可能…ジャパンモビリティショー2025

日産サクラの電動スライド式ソーラーシステム「Ao-Solar Extender(あおぞら エクステンダー)」搭載プロトタイプ
日産サクラの電動スライド式ソーラーシステム「Ao-Solar Extender(あおぞら エクステンダー)」搭載プロトタイプ全 10 枚

日産自動車は、10月29日に開幕するジャパンモビリティショー2025において、軽EV『サクラ』に車載用電動スライド式ソーラーシステム「Ao-Solar Extender(あおぞら エクステンダー)」を搭載したプロトタイプを初公開すると発表した。

【画像】日産サクラの電動スライド式ソーラーシステム「Ao-Solar Extender(あおぞら エクステンダー)」搭載プロトタイプ

「Ao-Solar Extender」は、日産が開発した電動スライド式のソーラーシステムで、年間最大約3000km相当の走行に必要な電力を太陽光発電でまかなうことを目指している。これにより、EV充電の手間を大幅に減らすことができる。

このコンセプトは、経営計画「Re:Nissan」の革新を通じて顧客により魅力的なソリューションを提供する取り組みを加速させるもので、環境性能と利便性を両立する新たなモビリティの価値を提案する。

3年連続国内EV販売台数No.1のサクラは、日常利用に最適な航続距離と自宅充電が可能な点などが高く評価されている。「Ao-Solar Extender」を搭載することで、太陽光発電が可能となり自動でEVのバッテリーに充電される。

サクラの利用方法を分析した結果、買い物や送迎など近距離利用が中心の顧客が多く、年間約3000km相当の発電量があれば、外部からの充電がほぼ不要となる顧客が一定数いると見込んでいる。これにより、自宅充電時の手間や充電費用の節約、容量不足によるブレーカー作動、充電忘れなどのストレスが大幅に低減する。また、太陽光で発電するため、災害時の電源としても使用できる。

走行中は車体の屋根に搭載されたメインパネルが最大約300Wの電力を生成し、停車時には収納されていた可動パネルが前方にスライドして展開、ソーラーパネルの表面積が拡張する。これにより、発電能力は合計約500Wに達する。また、展開したソーラーパネルがフロントガラスに照射する太陽光を遮断することで駐停車時の車室内の温度上昇をおさえ、エアコンの消費電力の抑制につながる。

ソーラーパネルの格納時はサクラの洗練されたデザインと調和するフォルムにより、空気抵抗を抑えるとともにソーラーパネルの存在を感じさせない自然な外観を実現した。

このプロジェクトは、2021年度の日産社内アイディアコンテストで最優秀賞を受賞した構想をもとに発足した。「Ao-Solar」は日本語の「青空(あおぞら)」と「ソーラー」に由来し、太陽光活用を象徴するとともに、開放感や自然との調和を表現している。

《森脇稔》

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