ホンダアクセスが2025年3月よりオンラインで提供している取扱説明書の検索性を高める機能「Smart Search Module」が、ジャパンマニュアルアワード2025において特別賞を受賞した。
ホンダは商品の取扱説明書のペーパーレス化を進めており、ホンダアクセスでもホンダ純正アクセサリーの取扱説明書をウェブサイトで公開している。「Smart Search Module」は、取扱説明書の検索性を高めるため、ホンダアクセスのお客様相談室に寄せられた問い合わせをデータ化して解析し、取り扱い方法などを検索する際に、入力した単語から想定される質問文を提示することで、必要とされている情報にすばやく到達できるようにする機能だ。
今回、この機能を搭載しているホンダ純正ナビゲーションシステムGathers(2024年モデル)の取扱説明書について、一般財団法人テクニカルコミュニケーター協会が主催する「ジャパンマニュアルアワード2025」で特別賞を受賞した。
主な受賞理由として、取扱説明書のFAQ検索では目的の回答に到達できず何度もサイトを巡回したり、振り出しに戻ることもある中、今回の審査では、カーナビマニュアル自体は評価対象外、検索システムとオプション製品のマニュアルを評価対象とした点が挙げられる。
JIS X 0153:2024の「利用者用情報」の範囲で、これからの方向性が見える好例として評価された。評価ポイントとして、紙面のQRコード、Webのキーワード検索、車検証のQRといった複数の視点から同一マニュアル内で検索が同じ結果で完結したり、短い手数で目的情報に到達できる点が挙げられた。
回答文は、問合せ内容から人力とBIツール、生成AIを組み合わせて作成された。生成AI任せでなく人力と組み合わせたことで、動線が少なくユーザーに有益な検索結果を提供している。モジュール化により検索の対象範囲が製品内に絞り込まれ、サーバをたらい回しせずスムーズな検索ができていた、と評価している。
ホンダアクセスでは、今後もホンダ純正アクセサリーを使う顧客の利便性をより高め、ホンダ車でのカーライフを便利に楽しんでもらえるよう、改善を続けていく。