BMWは現在、フラッグシップセダン『7シリーズ』改良新型を準備している。改良新型では、ついにシリーズ初となるピュア「M」が投入される可能性があることがわかった。Kelsonik(Nikita Chuicko)が「M7」の予想CGを制作した。
これまで不可解だったのはBMWがM7の製造に消極的なことだった。パフォーマンスを重視するブランドであるBMWが、7シリーズにMバッジを付けることに躊躇しているのは、奇妙なほど慎重だ。しかし近年、M7の登場が噂されるようになった。
最新レンダリングは、これまでのデザイン予想で最も説得力のあるもののひとつだ。現行7シリーズのスタイリングが物議を呼んでいることを考えると、Mモデルの追加は間違いなく改善に繋がり、ここで構想されているビジュアルの調整は、7シリーズの魅力をはるかに高める。
最も劇的な変更はフロントエンドだ。現行標準モデルの巨大なキドニーグリルは大きさと形状はそのままに、『M5』と同様にブラックアウトされている。スプリットヘッドライトは、グリルと視覚的に繋が理、すっきりとした統一感のあるセットに変更されている。バンパーには、大型のエアインテークと刷新された下部グリルも加わり、フロントエンドはより力強い印象となっている。
BMW M7 予想CG
その他の部分にも、Mシグネチャーホイール、ブラックのウィンドウサラウンド、そしてリアエンドなど、違いを生むさりげないタッチを加えている。また、現行『M3』を彷彿とさせるテールライトは、控えめなリップスポイラー、そして力強いバンパーとディフューザーと組み合わされる。空力パーツはどちらもブラック仕上げで統一されており、デザイン全体の統一感を高めている。
BMW IX7 M 予想CGさらにNikita Chuickoは、次期BMW『X7』のMバージョンも制作し、M7同様のスタイルを踏襲した。レンダリングCGでは、従来型SUVの分割ヘッドライトは廃止され、ヘッドライトユニットが採用されており、微妙に形状を変えたキドニーグリルと改良されたバンパーとを組み合わせている。
BMWは「iX7 M70」を近日発売予定だが、真のMモデル=「X7M」の製品化は決定していない。iX7 M70では最高出力800ps以上を発揮すると報じられているが、ピュア「M」は馬力だけでは測れない魅力がある。はたしてファンの夢がかなう日は来るのか。




