トヨタ・モビリティ基金(TMF)は10月24日、障がいの有無にかかわらず誰もが自分らしくスポーツ観戦を楽しめる社会を目指すプロジェクト「Mobility for ALL」において、スポーツ観戦や試合会場で様々な体験を楽しむためのアイデアを公募し、5チームを採用したと発表した。
採用されたチームは11月15日、東京都江東区の「TOYOTA ARENA TOKYO」で開催されるB.LEAGUE所属のプロバスケットボールクラブ「アルバルク東京」の試合で、障害のある方々とともに実証実験を行う。
採用された5チームの取り組み内容のうち、Playboxは、視覚に障がいのある方が選手やボールの動き、試合状況を把握できるよう、AIを活用して試合映像をリアルタイムでデータ化し、生成した音声で伝える手法を開発する。
方角は、耳のきこえに関係なく誰もが試合をともに楽しめるよう、歓声や拍手など会場内の盛り上がりや試合状況を視覚化することの価値検証を行う。
エヴィクサーは、会場の音響に連動してスマホ画面が光る非日常的な観戦体験によって、障がいの有無に関係なく会場全体の一体感を感じられるかを検証する。
電通は、AIを使い試合映像からリアルタイムで視覚に障がいのある方に合わせたスポーツ実況を生成し、スポーツを「聴く」という新しい観戦体験を提供する。
Touch2See(フランス)は、視覚に障がいのある方が試合の臨場感を感じることができるよう、ボールの動きを把握するための触覚タブレットと、試合状況の音声解説を組み合わせた技術を検証する。
実証実験は11月15日15時5分の試合開始時に、TOYOTA ARENA TOKYOとARENA Miraieで実施される。観客席での実証実験のほか、「Mobility for ALL」プロジェクトの紹介や、スポーツ観戦をよりワクワク・エキサイティングな体験にするアイデアの展示、視覚に障がいのある方の日常を豊かにするアイデアの体験型展示も予定されている。




