トヨタ自動車は10月27日、2025年4~9 月のトヨタ、ダイハツ工業および日野自動車の販売、生産、輸出実績を発表した。トヨタグループ合計のグローバル販売は564万3042台で、対前年同期比105.0%。4~9月期として過去最高になった。
◆販売
●トヨタ+レクサス販売実績
「レクサス」ブランドを含むトヨタ自動車のグローバル販売は526万7216台で、対前年同期比104.7%と増加、4~9月期として過去最高となった。北米・中国などの好調が継続し、単月では9か月連続で前年超えとなっており、4~9月期として2年ぶりの前年超えとなった。
国内販売は71万3967台で対前年同期比99.6%の微減。2024年の認証問題からの回復に加え、新型『クラウンエステート』などの好調により、販売・生産ともに堅調に推移している。数字としては、単月は3か月連続の前年割れで、4~9月期でも2年連続の前年割れとなった。
日本自動車販売協会連合会によると、4~9月期に最も売れた登録車はトヨタ『ヤリス』で7万5349台、対前年同期比103.1%、次いでトヨタ『カローラ』で6万2852台、対前年同期比81.6%とマイナス、3位はトヨタ『ライズ』で5万0111台、対前年同期比194.0%だった。ライズは販売停止からの反動か。

海外販売は455万3249台、対前年同期比105.6%で、4~9月期として過去最高となった。北米・中国などの好調が継続し、単月で8か月連続の前年超えとなり、4~9月期として2年ぶりの前年超えとなった。国内販売の不調を海外販売でカバーし、グローバル販売で前年超えに転じた。
北米では底堅い需要を背景に、2024年のレクサス『TX』やトヨタ『グランドハイランダー』のリコールによる生産停止からの回復に加え、HEVの好調な推移もあり、前年超え。欧州では引き続き堅調な需要を維持し、前年並み。
中国では、新エネルギー車へのシフトや価格競争など厳しい市場環境が継続する中、政府補助金政策と連動した販促策の奏功や新型『bZ3X』およびHEVの好調により、前年超えの実績となった。
インドでは、引き続き『アーバンクルーザー・ハイライダー』や『イノーバ・ハイクロス』を中心として好調、前年超え。インドネシアでは、引き続き厳格なローン審査や追加課税導入などにより、厳しい市場環境が継続し、前年割れ。タイでも、厳格なローン審査などにより厳しい市場環境が継続しているものの、販売施策の投入や新型『ヤリス・エイティブ』を中心とした販売の好調で、前年超えの実績となった。

●ダイハツの販売実績
ダイハツ工業のグローバル販売は32万2367台で、対前年同期比114.1%とプラス。国内販売は25万8474台で対前年同期比128.5%、いっぽう海外販売は6万3893台で対前年同期比78.7%とマイナスになった。
●日野の販売実績
日野自動車のグローバル販売は5万3459台で、対前年同期比86.1%。国内販売は1万5564台で対前年同期比74.4%、海外販売は3万7895台で対前年同期比92.1%。国内・海外ともにマイナスだった。
●トヨタグループ合計での販売実績
トヨタグループ合計では、グローバル販売は564万3042台で、対前年同期比105.0%。4~9月期として過去最高。単月で9か月連続の前年超えとなっており、4~9月期として2年ぶりに前年超えとなった。
国内販売は98万8005台で対前年同期比105.3%、単月では3か月連続の前年割れとなっているが、4~9月期では2年ぶりの前年超えとなった。海外販売は465万5037台で対前年同期比105.0%、4~9月期として過去最高。単月で8か月連続の前年超えとなっており、4~9月期として2年ぶりの前年超えとなった。




