ミズノ、カーボン技術活用の新フットギア「MOBILARIA β」発表…ジャパンモビリティショー2025

CFRP板バネフットギアコンセプトモデル「MOBILARIA β」
CFRP板バネフットギアコンセプトモデル「MOBILARIA β」全 5 枚

ミズノは、炭素繊維強化プラスチック(CFRP)板バネフットギアコンセプトモデル「MOBILARIA β(モビラリア ベータ)」を、ジャパンモビリティショー2025に出展すると発表した。

【画像】CFRP板バネフットギアコンセプトモデル「MOBILARIA β」。ジャパンモビリティショー2025の写真も

テクノロジーの進化により便利なモビリティが増える中、ミズノ グローバル研究開発部では「履物」を「モビリティ(移動手段)」と捉え、自身の体を使って楽に移動することを目指している。移動を楽しむモビリティを通じて、新たな価値の創造を提案していく。

CFRP板バネフットギアコンセプトモデル「MOBILARIA β」は、競技用義足の板バネ研究開発で培ったカーボン技術を採用し、アッパー部とブレード部にはシューズ作りのノウハウを生かしている。この「MOBILARIA β」は、ギアと脚が一体となり、下肢の運動メカニズムを変化させることで、より効率的な走行を実現することを目指している。デザインは、カーデザイナーの山本卓身氏との共創によって生まれ、モビリティのデザインエッセンスが取り入れられている。

CFRP板バネフットギアの開発は、「はかる」「つくる」「ためす」を高速回転させることができるイノベーションセンター「MIZUNO ENGINE」で研究開発が行われた。施設内でCFRP板バネ型を製作することで、試作工期を約93%短縮、試作開発費も約8分の1で実現した。

CFRP板バネフットギア「MOBILARIA β」の特長として、ブレード部には競技用義足の板バネ研究開発で培ったカーボン技術を採用している。CFRP板バネは、力が加わる接地時にたわみ、バネ特性を発揮する。このバネ特性に合った走行動作によって、下肢が効率良くパワーを発揮することを「MOBILARIA β」は目指している。アッパー部には、陸上スパイクから着想を得た構造を採用している。かかと部分と連動した靴ひもを調整することで、かかとをしっかりとホールドする。このホールドにより、「MOBILARIA β」と脚が一体となりCFRP板バネを効率的に使えるようになる。

カーデザイナー山本卓身氏との共創では、「デザインでより良い世界を。」をモットーに、スプーンから空飛ぶ自動車、さらには船舶に至るまで幅広いプロダクトデザインを手がける山本卓身氏は、「履物はモビリティの原点」と捉え、「MOBILARIA β」の開発においてコンセプトの立案からデザインまで、共に新しい価値を創造するため取り組んできた。「MOBILARIA β」のデザインは、山本氏が持つモビリティのデザインエッセンスが取り入れられている。

ミズノが考える人間拡張技術について、デジタル技術の普及により暮らしは格段に便利になったが、人間の身体的な性質は、約1万年前の狩猟時代からほとんど進化していないといわれている。近年、テクノロジーの進化により人間の能力を進化、増強させる技術や考え方として「人間拡張(Human Augmentation)」が注目されている。

ミズノでは、人間拡張技術の社会実装に向けて、より速く、より強く、より高くといったパフォーマンス向上を可能にする領域や、自らの身体を使った未来のモビリティ(移動手段)を開発する領域などにチャレンジしている。

健常者だけでなく、シニアや障がい者、妊婦、子どもなど、全ての人が自らの身体を自由自在に操り、今までできなかったことができるようになることで、誰もが前向きに「やりたいこと、やろう!」と思える活気ある社会を、ミズノのスポーツテクノロジーと人間拡張技術の融合を通じて実現していく。

《森脇稔》

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