スズキとBASFは10月29日、スズキの次世代四脚モビリティ「MOQBA2」(Modular Quad-based Architecture)に向けたサステナブル素材の活用を共同で探求すると発表した。
【画像】スズキの次世代四脚モビリティ「MOQBA(モクバ)2」
MOQBA2は、段差や階段で四脚を使って昇降が可能なモビリティ。この取り組みの一環として、熱可塑性ポリウレタン(TPU)やポリアミド(PA)などのエンジニアリングプラスチックを含む、さまざまなサステナブルかつ高性能な素材ソリューションを、MOQBA2の多様な用途に向けて提案する。
スズキの次世代四脚モビリティ「MOQBA(モクバ)2」(ジャパンモビリティショー2025)
活用が期待される素材ソリューションには、BASF の熱可塑性ポリウレタンエラストマー(TPU)が含まれる。優れた機械的特性(耐久性、耐加水分解性)と高い設計自由度を有し、合成皮革、シートクッション、ハンドル、ハンドル部品、配線カバー、リング、足首カバーなどに適用可能である。TPUは熱可塑性素材のため、使用後のリサイクルプロセスにおいて高い資源循環性を実現する。
パネルやカバーなどの外観品質重視の部位に適しており、電気絶縁性、耐熱性、耐摩耗性、耐薬品性・耐UV性などの優れた材料特性を持つ。外装部品にも塗装レスで適用することで、高い耐傷性と高光沢表面を実現できる。
スズキの次世代四脚モビリティ「MOQBA(モクバ)2」「バイク仕様」「荷物配送仕様」「椅子仕様」「担架仕様」の4つの仕様が提案されており、ジャパンモビリティショー2025ではバイク仕様のモデルがスズキのブースに『MOQBA(モクバ)2』として、荷物配送仕様と椅子仕様のモデルがキッザニアゾーンに展示される。




