マツダの2035年ビジョン、毛籠社長「いっしょに走っていこう」…ジャパンモビリティショー2025

マツダ・ビジョン・クロスクーペ(ジャパンモビリティショー2025)
マツダ・ビジョン・クロスクーペ(ジャパンモビリティショー2025)全 15 枚

ジャパンモビリティショー2025の初日、プレスデーの10月29日に開催されたプレスカンファレンスで、マツダの毛籠勝弘代表取締役社長兼CEOは「マツダの未来ブースへ、ようこそ」とあいさつ、2035年に向けてマツダがめざす未来について語った。

【画像】15枚、マツダの2025年ビジョン

毛籠社長は「マツダがめざす未来は『走るほどにCO2を減らす』未来だ。着目したのは、クルマを走らせる燃料と、排出されるCO2。微細藻類から精製されるカーボンニュートラル燃料で走行し、排出されるCO2を回収できれば、走れば走るほど大気中のCO2を減らすことができる」と説明する。

いっぽう、「マツダが大切にしてきた『人とクルマの関係性』は、進化のただ中にある。クルマが高度なスマートモビリティへと発展していく中で、マツダがめざすのは『クルマが人の意を汲み、意のままに、その可能性を広げてくれる未来』だ」と毛籠社長は言う。

その実現に向けてマツダが注力しているのが「人体・感性モデル」の研究だ。毛籠社長は「人がクルマを通してどのように感じ、心を動かすのかを科学的に解明し、人の感性とクルマとを繋ぐモデルの開発に挑戦している。クルマがユーザーを深く理解し、見守り、感情まで汲み取って、ユーザーの『したい』を叶えてくれる。そんな心の通った『人とクルマの関係』を実現したい」と希望を語る。

マツダはジャパンモビリティショー2025において、こうしたマツダの未来を象徴する2台のビジョンモデル(コンセプトカー)を展示した。

1台が、『VISION X-COUPE(ビジョン・クロスクーペ)』だ。2ローター・ロータリーターボエンジンとモーター、バッテリーを組み合わせたプラグインハイブリッドシステムを搭載。カーボンニュートラル燃料と「マツダ・モバイル・カーボン・キャプチャー」との組み合わせで、走るほどに大気中のCO2を減らす仕組みだ。「いつまでも思いっきり運転を楽しみ、クルマと共に豊かな人生を送っていきたい。そんな思いを2035年へとつないでゆくために、マツダが描く未来のモビリティを体現した一台だ」と毛籠社長。

もうひとつのテーマである人とクルマの関係の進化を象徴するのが、『VISION X-COMPACT(ビジョン・クロスコンパクト)』だ。毛籠社長は「人の感覚をデジタル化した『人体・感性モデル』と共感型AIの融合によって、人とクルマの絆が強くなる」と言う。

《高木啓》

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