ヒョンデとキア、2027年発売の欧米向け新型車にフォルビア製シート採用へ

ヒョンデとキアが2027年発売の欧米向け新型車にフォルビア製シート採用
ヒョンデとキアが2027年発売の欧米向け新型車にフォルビア製シート採用全 1 枚

フォルビアは、ヒョンデとキアの3車種に対して、シート技術を供給する契約を締結したと発表した。これらの新型車両は2027年から欧州と米国で販売開始予定となっている。

フォルビアがヒョンデとキアと協力して韓国市場以外で生産・販売される車両にシート快適性ソリューションを供給するのは今回が初めてとなる。

市場で販売されている製品の性能を徹底的に評価した結果、ヒョンデとキアはフォルビアが設計・製造するコンパクトな4方向調整式空気圧ランバーサポートシステムを選定した。

この画期的な契約に加えて、フォルビアはヒョンデとキアとのシートフレームおよびメカニズムの供給における協力関係も拡大している。これにより、フォルビアは永川工場での事業を強化することになる。

フォルビア・シーティング事業部のステファン・ノエル執行副社長は「自動車快適性における専門知識により、ヒョンデとキアとの長年のパートナーシップを強化・拡大することができた。これは、韓国メーカーが展開するすべての市場での協力関係発展という野心を体現しており、多くのアジア系自動車メーカーの国際展開を支援する能力を示している」と述べた。

フォルビアとヒョンデ、キアの関係は長年にわたって続いている。パートナーシップは2002年に始まり、大起工業との合弁会社を設立して中国、インド、米国のヒョンデ工場に排気システムを供給した。フォルビアは2005年に合弁会社の完全所有権を取得し、スロバキアとメキシコのキア工場への供給を開始した。2016年には協力関係がさらに深まり、ヒョンデ、キアへのシートフレーム納入が始まった。

現在、フォルビア技術を搭載したヒョンデ、キア車両は韓国で年間約280万台、世界全体では460万台が販売されている。

フォルビアは現在、韓国で4つの工場(華城に2つ、永川に2つ)を運営しており、研究開発センターと販売拠点も持つ。これらはクリーンモビリティ、エレクトロニクス、シーティング事業を支援している。韓国で800人以上の従業員を抱えるフォルビアは、ヒョンデ、キアやその他の地元OEMの世界展開を支援することに焦点を当てている。2024年、同グループは韓国で5億ユーロの売上を記録した。

《森脇稔》

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