【スズキ ソリオバンディット 新型試乗】ソリオの魅力は“実用前提のちょうどよさ”にある…島崎七生人

スズキ・ソリオ バンディット HYBRID MV
スズキ・ソリオ バンディット HYBRID MV全 16 枚

現行世代の『ソリオ』の登場は2020年11月。間もなく5年を迎えるが、2025年上期の軽自動車を除くスズキ車中、販売台数では『ジムニーシエラ』『フロンクス』『クロスビー』『スイフト』などを抑え、実はトップの座を守っていた。

【画像】スズキ・ソリオ バンディット HYBRID MV

直近の改良は今年1月に実施。この時にスイフトにも搭載する1.2リットルの新エンジン+CVTを搭載し、燃費と動力性能を向上。安全運転支援関係の機能の充実や、電動駐車ブレーキの設定なども行われた。また“両A面”の紙のカタログの表紙を見るとわかりやすいが、ソリオ/ソリオバンディットとも、フロントマスクを大きくイメージチェンジしている。

◆軽自動車に対する5名乗車のアドバンテージ

スズキ・ソリオ バンディット HYBRID MVスズキ・ソリオ バンディット HYBRID MV

試乗車の仕様は、「バンディット・ハイブリッド MV」。自分で運転している最中は見えないが、クルマから降りて振り返るとハッ!とさせられるフロントマスクは、若作りにして大胆といえば大胆。ただし他社LL、Mクラスのクルマたちよりずっと小柄な分、「おっ、活きがいいね」と温かな気持ちで見守れるというべきか。一方で標準車のソリオも、大胆なメッキの横バーを横に3本あしらいつつ、バンディットより大人しい雰囲気とし差別化されている。

あとは乗ってどうか?だが、このクルマの魅力は“実用前提のちょうどよさ”にある。全幅1645mm×全長3810mm、最小回転半径4.8mの手頃で取り回しのしやすいボディサイズは何と言ってもいい。それでいて試乗車では使い勝手のいい両側パワースライドドアを備え、後席は165mmのスライドとリクライニング付きの厚みのしっかりあるシートと、理屈抜きのゆったりとした空間がある。軽自動車と比較した場合、4名乗車に対し5名乗車のアドバンテージはやはり大きく、ゆったりと乗れるところが嬉しい。

スズキ・ソリオ バンディット HYBRID MVスズキ・ソリオ バンディット HYBRID MV

◆どんな用途にも無理なく対応するポテンシャル

ちなみに筆者のご近所さんで“柴友”のご夫婦がいて、少し前、10余年乗った赤いボディの欧州Cセグメント某ハッチバックから、スライドドア付きの某国産車に乗りかえた。すると奥様が愛犬を抱き抱えて乗り降りする際、スライドドアなら非常に楽になり、とても喜んでいた。我が家もまったく同様で、家族ごとにクルマの使い方はさまざまだろうが、このソリオバンディットなら、どんな用途にも無理なく対応するポテンシャルを持っているはずだ。

なお前出ファミリーのご主人はクルマ好きだが、現代のクルマの運転支援機能の充実ぶりに感動していた。動力性能はもちろん、燃費性能、経済性などの資質の高さもソリオバンディットの安心材料になる。乗り心地も快適そのもので、我が家のシュンを後席の床にいさせて試乗してみたが、もちろん問題なし。パワースライドドアが開き、低い床が見えると、カレの場合は(抱き抱えるまでもなく)自分からヒョイ!と乗り込んだ。

スズキ・ソリオ バンディット HYBRID MVスズキ・ソリオ バンディット HYBRID MV

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

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