BYDは、サブブランド「ヤンワン」のハイパーEV『U9エクストリーム』が、ドイツのニュルブルクリンク北コースで電動スーパースポーツカークラスの新記録を樹立したと発表した。
U9エクストリームは、全長20.832kmのコースを6分59秒157で走破し、従来記録を5秒以上短縮した。電動スーパースポーツカーとして初めて7分の壁を破る快挙となった。
ドライバーを務めたのは、ニュルブルクリンク北コースで約1万周の経験を持つドイツ人レーサーのモリッツ・クランツ氏。「ニュルブルクリンク・ノルドシュライフェは最も過酷なコースであり、このラップタイムはBYDとヤンワンの開発力の証明だ」とコメントした。
U9エクストリームは世界初の量産1200V超高電圧プラットフォームを採用し、各3万rpmの高性能モーター4基を搭載。総出力は3000PS超で、パワーウェイトレシオは1217PS/トンという世界最高水準を実現している。
現行のヤンワン『U9』と同じe4プラットフォームとDiSus-X インテリジェント・ボディ・コントロール・システムをベースに、「ボディ姿勢制御」技術をサーキット走行に応用。最高速性能とラップタイム性能を両立させた。
ニュルブルクリンクの急激な高低差と難易度の高いコーナーに対応するため、冷却システムを完全に再設計。新開発のチタン合金カーボンセラミックブレーキシステムと、Gitiと共同開発したGitiポーツe・GTR2 PROセミスリックタイヤを装着している。
U9エクストリームは限定30台で顧客への販売を開始。496.22km/hの最高速記録に続き、ニュルブルクリンクでも新たなベンチマークを確立した。




