愛知県豊田市は11月5日、拡大が予想される宇宙産業への参入促進を目指し、「とよた宇宙プロジェクト」を開始したと発表した。
同市は、自動車関連技術や水素関連技術と宇宙産業の親和性が高いことに着目。民間企業との技術連携検討や市民への理解促進、機運醸成に向けた取り組みを官民連携で進める。
プロジェクトの一環として、豊田市博物館では2026年1月18日まで、H3ロケットに採用されたエノア(豊田市花本町)製の空断熱フレキシブルホースを常設展示している。このホースは、ロケットの燃料である液体水素や液体酸素を安全に移送するために使用される。
11月から12月にかけては市民向けイベントを多数開催する。11月8日、15日、12月7日、20日には博物館とトヨタ『e-Palette』を使った移動体験を実施。11月7日から24日まではT-FACE A館6階で「有人与圧ローバー」や月面探査機「SLIM」、月極域探査機「LUPEX」、H3ロケットの模型、宇宙服を展示し、宇宙関連グッズも販売する。
11月21日と22日には小学4~6年生を対象とした宇宙テーマの子ども向けワークショップを開催。同日程でXR技術を活用した「XRバス」への乗車体験も提供する。12月7日には、ベンジャミンブランチCEOの小谷勲氏による講演会も予定している。
連携企業にはJAXA、JTB、丸善ジュンク堂書店、ビー・シー・シー、ベンジャミンブランチ、トヨタ紡織、瀬戸内海放送が参加している。




