日産自動車の2025年度上半期決算、営業損失が277億円---通期は関税影響除き損益均衡へ

日産自動車が2025年度上半期決算を発表
日産自動車が2025年度上半期決算を発表全 20 枚

日産自動車は11月6日、2025年度上半期(4~9月)の連結決算を発表した。営業損失は277億円となり、下半期以降に新型車需要の回復を見込む。通期では、関税の影響を除けば営業利益が損益均衡となる見通しだ。


◆2025年度上半期の業績

上半期のグローバル販売台数は148万台、連結売上高は5兆5787億円。営業損失は277億円、当期純損失は2219億円となった。損失の要因は、持分法適用会社の利益減少および構造改革費用の発生による。

自動車事業の流動性は3兆6000億円を確保しており、このうち現金および現金同等物は2兆2000億円(9月末時点)だ。

中国の合弁会社を含む上半期実績は、売上高5兆5787億円(前年同期比4055億円マイナス)、営業損失277億円(606億円悪化)、当期純損失2219億円(2411億円悪化)となった。

ジェレミー・パパンCFOは「連結営業損失は当初の想定より改善した。当期純損失は、主に持ち分法適用会社の利益の減少とリストラクチャリング費用によるものだ」と説明する。またパパンCFOは営業利益の増減を分析して「関税は1497億円の減益要因となった。モノづくりコストは670億円改善したが、これはRe:Nissanによる固定費の削減と研究開発費の減少が寄与した結果だ」と述べた。


《高木啓》

アクセスランキング

  1. カローラクロスと立場が逆転、だからこそ生まれた「斬新セダン」のデザイン…ジャパンモビリティショー2025
  2. ルノー『クリオ』新型、フランスで受注開始…約350万円から
  3. ライバルはアルファード? メルセデスベンツの最高級ミニバンが日本初公開!…ジャパンモビリティショー2025
  4. シトロエンの超小型EV『アミ』、初のマットブラック仕様「ダークサイド」登場…約157万円から
  5. 【トヨタ ランドクルーザーFJ】「ランクルらしさ」と“サイコロ”を融合した小さいランクル、デザインの肝
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る