マツダの営業赤字539億円、関税・為替影響で減収減益 中間決算

マツダ CX-5 新型(ジャパンモビリティショー2025)
マツダ CX-5 新型(ジャパンモビリティショー2025)全 17 枚

マツダは11月7日、2026年3月期第2四半期(2025年4~9月)の連結決算を発表した。大幅な営業赤字に転落、欧州・中国の落ち込みと為替・関税負担が重しとなった。


●営業赤字539億円、純損失453億円

売上高は前年同期比6.5%減の2兆2385億円、営業損失は539億円(前年同期は1030億円の利益)となり、減収・営業赤字に転じた。経常損失は213億円(前年同期は835億円の利益)、親会社株主に帰属する中間純損失は453億円(同353億円の利益)だった。

減益要因として、米国を中心とした関税負担の増加(マイナス971億円)、販売台数と構成の変化(マイナス549億円)、為替影響(マイナス341億円)などが挙げられた。いっぽうで、コスト改善で104億円、固定費抑制で209億円のプラス要因があったが、全体では前年同期比1569億円の営業利益悪化となった。

●グローバル販売は3.3%減の60万9000台

上期のグローバル販売台数は60万9000台で、前年同期比3.3%減となった。地域別では日本が6.3%増の6万8000台、北米が0.7%増の30万6000台と堅調だったいっぽう、欧州は16.9%減の7万4000台、中国は7.0%減の3万2000台、その他地域は6.8%減の12万9000台だった。

グローバル生産台数は8%減の55万5000台だった。米国における不透明な経済情勢と関税環境を勘案し、生産台数を抑えたことが主な要因。欧州では、従来型『CX-5』ならびに『マツダ2』の内燃機関モデルが販売終了となったことが減少につながった。


《高木啓》

アクセスランキング

  1. カローラクロスと立場が逆転、だからこそ生まれた「斬新セダン」のデザイン…ジャパンモビリティショー2025
  2. ライバルはアルファード? メルセデスベンツの最高級ミニバンが日本初公開!…ジャパンモビリティショー2025
  3. 【トヨタ ランドクルーザーFJ】「ランクルらしさ」と“サイコロ”を融合した小さいランクル、デザインの肝
  4. シトロエンの超小型EV『アミ』、初のマットブラック仕様「ダークサイド」登場…約157万円から
  5. レクサスの新型「6輪ミニバン」の全貌が明らかに!「LS」はラグジュアリーセダンから「ラグジュアリースペース」へ…ジャパンモビリティショー2025
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る