川崎汽船、自動車船での車両火災を想定した消火実験を実施…新型ノズルの効果を検証

自動車船における車両火災を想定した消火実験
自動車船における車両火災を想定した消火実験全 2 枚

川崎汽船は、カシワテック技術センター(茨城県坂東市)消火試験棟において、廃車(ガソリン車)を燃焼させた消火実験を実施したと発表した。

【画像】自動車船での車両火災を想定した消火実験

この実験は、自動車船の船内で火災が発生した事故を想定したもので、車両火災発生時における消火方法の確認および新たな消火戦術の確立を目的としている。

当日は、総勢25名が参加し、同船で使用されている既存の消火ノズルに加え、より放水性能に優れた新型消火ノズルによる放水消火を実施した。また、海上災害防止センターの協力のもと、車体内部の燃焼に対して放水冷却が可能な特殊な形状のノズルを使用した消火方法の実演も行われた。

実際に車両を燃焼させた消火実験は、同社にとって初の試み。実車が燃焼する様子を目の当たりにすることで、車両火災の進行スピードや有効な消火戦術について実体験する貴重な機会となった。今後は電気自動車を含む多様な車両火災への対応力強化に向けた検証も視野に入れている。

近年、自動車船における火災リスクへの関心が高まる中、同社は今後も火災対策の安全性向上に努め、大切な顧客の貨物を守るための取り組みを継続していく。

《森脇稔》

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