NPO法人防衛技術博物館を創る会は、2026年1月10日(土)と11日(日)に、東京都内で初めてとなる車両展示と活動報告会を開催すると発表した。
会場は東京都八王子市の東京たま未来メッセだ。
展示される車両には、戦後GHQ管理下で戦車からブルドーザーに改造され各地の復興作業に用いられた最後の生き残りとされる「九五式軽戦車改造ブルドーザー(通称ハ号ブル)」や、世界で初めて量産された小型4輪駆動乗用車の「九五式小型乗用車(通称くろがね四起)」が含まれる。
「ハ号ブル」は元々昭和16年に日本陸軍が配備した三菱重工製の九五式軽戦車であり、戦後はブルドーザーに改造され北海道の営林署で活躍の後、昭和50年頃に現在の形に改造された。2023年にNPOが購入し、1600万円のクラウドファンディング支援を受けて修復作業を完了した。
「くろがね四起」は1935年に制式化された日本陸軍の小型乗用車で、終戦後に民間に払い下げられたものを2014年にNPOが修復目的で入手。2年以上かけて当時のエンジンで稼働可能な状態に直した。
イベントでは「ハ号ブル」「くろがね四起(前期型)」に加え、「ウィリスMBジープ」などの実車展示、日本戦車100年の歴史パネル、大塚康生氏のイラスト展示も行う予定だ。
講演会は代表理事の小林雅彦氏による「活動報告会」や「九七式中戦車修復についての特別講演」のほか、大塚康生氏のイラストに関するゲストトークも準備中。各講演会はPeatixアプリによる事前登録が必要となる。入場は無料。
同法人は2011年から公設の防衛技術博物館設立を目指し活動しており、2017年には自民党議員連盟も結成された。これまで計5回のクラウドファンディングを実施し、約5500名から1億3000万円以上の支援を集めている。




