シェフラー、電動車向けデュアルインバーターの大型受注獲得…約100万台を出荷予定

シェフラーのデュアルインバーター
シェフラーのデュアルインバーター全 1 枚

シェフラーは11月17日、デュアルインバーターの大型受注を北米市場で獲得したと発表した。

同社は、新型プラグインハイブリッドプラットフォーム向けデュアルインバーターの提供で、重要な北米市場での地位をさらに強化する。

高効率なonsemi製SiC技術を採用し、米国イリノイ州ディアパーク拠点で、北米市場向け電動ピックアップトラックプラットフォーム専用の設計・開発を実施する。契約期間中の出荷予定台数は100万台近くに達すると見込まれており、シェフラーのインバーター事業の成長を示す新たな成果となる。

この製品は、補機類の電動ドライブを制御すると同時に、200kW超の出力を持つ電動ドライブモーターを駆動するトラクションインバーターとしての機能も発揮する。このデュアルインバーターは、北米市場で特に人気の高い電動ピックアップトラック向けに設計されている。

今回の受注により、シェフラーはハイブリッド化分野において大手OEMと新たな協業を開始することになる。この製品は、シェフラーの戦略的パートナーのonsemi製の高効率炭化ケイ素(SiC)チップを採用しており、プラグインハイブリッド車(PHEV)のEV走行距離をさらに延長することに貢献する。

現時点の計画によれば、シェフラー製造拠点での本インバーターの量産は2027年末までに開始される見通しだ。

デュアルインバーター開発の課題の一つは、搭載スペース、性能、インバーター効率に関するOEMからの厳しい仕様要件だった。2つのインバーターユニットに対する要件にはそれぞれ大きな違いがある。

スターター・ジェネレーターは、内燃エンジンのベルトドライブに統合されており、小型電動モーターの制御には従来型のシリコンIGBT(絶縁ゲート型バイポーラートランジスター)が使用されている。一方、電動ドライブモーター向けのコンパクトなトラクションインバーターには高い電力密度と効率性が求められるため、onsemiの炭化ケイ素(SiC)半導体「EliteSiC」MOSFETを採用することでこれを実現している。

このSiCテクノロジーにより、インバーターは極めて高速なスイッチングを低損失で行うことが可能となり、EV走行距離のさらなる延長につながる。

《森脇稔》

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