キヤノンマーケティングジャパンは11月20日、SUBARU(スバル)向けに3D VR映像撮影システム「EOS VR SYSTEM」を活用したバーチャル自動車工場見学の体験環境を構築したと発表した。
これにより、SUBARUの不変の提供価値である「安心と愉しさ」を生み出すものづくり現場を臨場感あふれる映像で発信し、新たなファン獲得と地域社会とのつながり強化を目指す。
SUBARU群馬製作所矢島工場(群馬県太田市)ではこれまで小学生の社会科見学や一般団体を中心に工場見学を行ってきたが、今後のガソリン車とEVの混生産に伴う工事で見学ルートが縮小することから、キヤノンMJは現場を身近に感じられるバーチャル工場見学環境を整備した。
「EOS VR SYSTEM」は180度の3D VR映像撮影を可能にし、車体内部など通常の見学で立ち入り難い場面も高精細な立体映像で迫力ある没入体験を提供する。生産ラインから離れたビジター用スペースでも実際の製造現場を間近に感じられる環境を構築し、「人とロボットの協働」や「安全への配慮」などSUBARUのものづくりへのこだわりを映像で伝える。
キヤノンMJは映像制作から配信システム構築、保守まで一貫サービスを提供し、従来の工場見学だけでは伝わりにくかった製造現場の魅力を深く発信している。
今後はバーチャルとリアル工場見学の併用による見学体験向上や、映像や機器の定期アップデートで安定・持続的な運用体制の確立を目指す。また、3D VR映像コンテンツの教育ツール化も推進し、従業員の作業理解や技術継承を効率化する取り組みも行う。XR技術導入を通じて製造業のDX推進を支援し、不動産の遠隔内見や観光のバーチャルツアーなど他分野への展開も視野に入れている。




