ジープ、新型電動SUV『リーコン』発表…650馬力モーターで伝統の4×4性能を実現

ジープ・リーコン
ジープ・リーコン全 10 枚

ジープブランドは、新型電動SUV『リーコン』を米国で発表した。業界初となる完全電動のトレイルレーティングSUVで、伝説的なジープの4×4性能を電動化したモデルだ。

【画像】ジープ・リーコン

リーコンは専用設計の電動アーキテクチャを採用し、標準で電動4WDを搭載。650hpのパワーと620lb-ft(840Nm)のトルクを発揮し、0-96km/h加速は最速3.6秒を記録する。航続距離は最大250マイル(402km)を見込む。

駆動システムは、ステランティス設計の前後電動ドライブモジュール(EDM)を採用。各モジュールは250kWの出力を持ち、標準の電動4×4推進力と瞬時トルクをオンデマンドで提供する。「モアブ」グレードの後部EDMは15対1の最終減速比を採用し、困難な状況でも高いトルク増幅を実現する。

オフロード性能を高めるため、電子制御式リアデフロックを装備。スイッチ操作で開放状態から完全ロック状態に切り替えられる。前部EDMは11対1の最終減速比を採用し、性能と快適性のバランスを取る。

セレクテレイン トラクション マネジメント システムは、モアブにロックモードを追加(オート、スポーツ、スノー、サンドに加えて)。ロックモードはスロットルペダルの応答を調整し、不整地での進行を管理する2ペダル運転技術を可能にする。また、ヒルホールド機能により、ブレーキからアクセルペダルへの移動時に車両が動かないようにする。

バッテリーは100kWhで400Vのパックを採用し、高強度スチール製のアンダーボディシールドで完全に保護される。サスペンションは前部にショートロングアーム(SLA)、後部にインテグラルリンクを採用し、オンロードの乗り心地とジープのオフロード性能を理想的に融合させる。モアブは標準33インチタイヤを装着し、地上高は9.4インチを確保。アプローチアングル34度、デパーチャーアングル34.5度、ブレークオーバーアングル23.5度を実現する。

エクステリアデザインは、ヘリテージにインスパイアされながらも未来志向で、象徴的な7スロットグリルリング、U字型デイタイムランニングライト、プレミアムLED照明を標準装備する。

ジープの伝統であるオープンエア体験を継承し、標準でデュアルペーンサンルーフまたはオプションのスカイワンタッチパワートップを用意。リーコンは完全電動車として唯一、ドア、リアクォーターガラス、スイングゲートガラスの脱着が可能で、工具は不要だ。リアにはフルサイズのスペアタイヤを装着したスイングゲートを備え、これはセグメント唯一の機能という。

インテリアは、冒険のために設計された実用的で洗練された空間だ。水平レイアウトを採用し、助手席側のグラブハンドルと清潔で対称的なダッシュボードが特徴。インストルメントパネル上部にはカメラやナビゲーション機器を取り付けるためのモジュラーアクセサリーレールを配置する。

2段式パススルーセンターコンソールは、上段にワイヤレス充電器(オプション)、下段にタブレットやバッグなどの大型アイテムを収納できる。後部座席を倒すと65.9立方フィート(約1866リットル)の荷室容量を確保し、フロントトランクは3.0立方フィート(約85リットル)でキャリーオンサイズのスーツケースが収納可能だ。

モアブは、ジョシュアツリー国立公園からインスピレーションを得た新しいジョシュアツリータン インテリアを導入。シート、コンソール、ドア、インストルメントパネルの表面には、非レザーの合成素材カプリを採用し、リサイクル素材を随所に使用している。

アルパイン製プレミアムオーディオシステムを標準装備。スピーカーを従来のドアマウントからシート下に移動することで、ドアを外しても音質を損なわない設計とした。リーコンはセグメントで唯一、プレミアムサウンドを標準装備するEVだ。

テクノロジー面では、26インチ以上の高精細スクリーンスペースを提供。標準の12.3インチドライバークラスターと、ジープ車両史上最大となる14.5インチ横型タッチスクリーンディスプレイを搭載する。

Uコネクト5を搭載し、ジープ専用のトレイルズオフロードアプリは、米国とカナダのトレイルガイドをピッチとロールマッピングで提供。トムトム搭載のダイナミックレンジマッピングは、充電のタイミングと場所を正確に計画できる。

リーコンは、2026年初頭にメキシコ・トルーカ組立工場で生産を開始し、米国とカナダで先行発売される。第4四半期には世界展開を予定している。モアブは米国とカナダ限定で販売される。

《森脇稔》

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