最大3.84MWのメガワット充電対応HILテストシステム、ベクターが発表…商用車の電動化に

vCTS.performanceのマスターラック(4台の拡張ラック例)
vCTS.performanceのマスターラック(4台の拡張ラック例)全 2 枚

ベクターは、新しいHIL(Hardware-in-the-Loop)テストシステム「vCTS.performance」を発表した。

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このシステムは、EA Elektro-Automatikとのコラボレーションで開発され、すでに提供が開始されている。

vCTS.performanceは、電気自動車(EV)と充電設備(EVSE)間の充電通信をテストするための包括的なHILテストシステム。最大3.84MWまでスケーラブルなDC充電用電源により、現実的な負荷テストや耐久テストを実環境下で実施することができる。これにより、EVとEVSEの双方が充電通信規格を満たし、確実に機能することが保証されるという。

商用車の電動化は持続可能な未来への重要なステップ。メガワット充電システム(MCS)は、充電時間を大幅に短縮し、商用車の効率と稼働率を最大化することで、この移行において中心的な役割を果たす。vCTS.performanceは、こうした高い電力要件を満たすことに特化して設計されている。

vCTS.performanceは、E-モビリティ向けの幅広いソリューションを含むベクターの既存の製品ポートフォリオに統合することができる。その中には、充電通信テスト用に開発され、30kWの双方向DC電源を搭載した、構成変更が可能な充電通信テストシステム「vCTS」も含まれている。柔軟なカセットシステムにより、さまざまな充電規格にも迅速に対応できる。vCTSは、MCSに加えて主要な全ての充電規格をサポートしており、通信テストのためのコンパクトなソリューションとなっている。

ベクターは35年以上にわたり、世界中のメーカーならびにサプライヤーをサポートし、最高基準の機能性、安全性、サイバーセキュリティ、効率性を備えた複雑な電子製品の開発プロジェクトを成功に導いてきた。主に自動車分野において、また近年は医療技術、IoT、鉄道、航空宇宙の分野でもベクターのソリューションが活用されている。

《森脇稔》

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