<講師>
株式会社国際経済研究所 特任研究員 小林 浩 氏
欧米で普及が進む「電動キックボード」は、日本でも利用者が年々増加し、いまや新しいモビリティの一つとして定着しつつあります。その中でも、シェアリングサービス『LUUP』は最も利用が広がっている代表的な存在です。
では、LUUPはなぜこれほど急速に拡大しているのでしょうか。
どのような人たちが利用し、彼らの移動手段の選択や日常生活にはどんな変化が起きているのでしょうか。「電動キックボード」に関するデータは一部公開されていますが、多くは断片的で、全体像を体系的に把握することは容易ではありません。
現時点でLUUPを利用している人々は、いわゆる先進層(「イノベーター」「アーリーアダプター」)と考えられます。彼らの利用実態や意識を深く理解することは、今後のモビリティの方向性を考えるうえで非常に重要な手がかりとなります。
本セミナーの狙いは大きく2つあります。
1つ目の狙いは、新しいモビリティである「電動キックボード」、特にLUUPユーザーの全体像を多角的かつ体系的に把握することです。これまで断片的だった情報に対し、今回はLUUPが展開する地域の利用者比率、年代別の利用率、利用時間・使用金額といった基礎データに加え、
• LUUP利用による生活や意識の変化
• 置き換わった移動手段とその減少度
• 満足度や不満点
• 今後の利用継続意向
• 車の保有意識の変化
など、より踏み込んだ分析結果を紹介します。これにより、LUUPユーザーの実像や電動キックボードの課題、そして今後の発展の可能性を明らかにします。
2つ目の狙いは、LUUPユーザー(先進層の比率が非常に高い)が、車の最新トレンドとして注目されるホットなテーマをどのように捉えているのかを把握し、今後の車およびモビリティの進化方向を探ることです。
本セミナーでは、定量データに加え、LUUPユーザーの「生の声」も多数紹介します。
これらの声はデータとも高い整合性を持ち、その中には今後の車やモビリティのあり方を考えるうえで重要なヒントが数多く含まれています。
LUUPの実態を理解することは、単なるマイクロモビリティの把握にとどまらず、今後のモビリティ生態系全体を見通すうえで欠かせないステップです。本セミナーが、「電動キックボード」という新しいモビリティ、そしてその先に広がる未来を、皆さまと共に考える契機となることを期待しています。
1.電動キックボードLUUPとは?
(会社概要、サービス概要、貸出車両、利用料金、利用方法)
2.LUUPユーザーの実態と他のモビリティとの関係
(LUUPの浸透状況、LUUPユーザーの特性、利用実態、LUUPによる変化、車への影響、満足度、満足/不満点、継続意向)
3.LUUPユーザー/先進層(LUUP非ユーザーを含む)は車に何を期待するか
(車の情報収集・選択意識、脱炭素・マルチパスウェイ、新興自動車メーカーの認識、自動車メーカー国別イメージ、SDVほか新しい車の受容性)
4.まとめとステークホルダーへの示唆
5.質疑応答



