山火事から奇跡的に生還、VWの「魔法のバス」が完全修復…ロサンゼルスモーターショー2025

米カリフォルニア州で発生した大規模山火事を生き延びた1977年式VW「T2」のレストア車両
米カリフォルニア州で発生した大規模山火事を生き延びた1977年式VW「T2」のレストア車両全 7 枚

フォルクスワーゲンは、2025年1月に米カリフォルニア州南部で発生した大規模山火事を生き延びた1977年式「T2」マイクロバス」のレストア車両を公開した。白と青のツートンカラーのこのバスは、ロサンゼルスモーターショー2025で初めて公開されている。

【画像】米カリフォルニア州で発生した大規模山火事を生き延びた1977年式VW「T2」のレストア車両

このT2は、多くの人々から「魔法のバス」と呼ばれ、マリブの焼け野原となった住宅街の中で無傷のまま佇む姿がAP通信の写真を通じて世界中の注目を集めた。

フォルクスワーゲンは愛好家コミュニティの協力を得て、所有者のメーガン・ワインラウブさんと連絡を取り、車両の安全性と状態を確認した。必要な許可を得た後、フォルクスワーゲンはメーガンさんが「アズール」と呼ぶこのバスをオックスナード施設に搬送した。同施設はフォルクスワーゲン・オブ・アメリカの歴史的車両コレクションの拠点となっている。

詳細な検査の結果、アズールは走行可能な状態にするために大規模な機械修理とボディワークが必要であることが判明した。

オックスナード施設の車両チームは2025年初からこの特別プロジェクトを開始し、アズールの内外装すべての部品を検査、修理、または交換した。1970年代後半のT2へのオマージュを捧げながらの作業となった。フォルクスワーゲンが完了した修復作業を補完するものとして、ボディワークは歴史的なポルシェ車両の修復で有名なGEクンデンスポルトのチームが主導した。専門パートナーがエンジンの追加修復作業や各種パーツのパウダーコーティングをサポートした。

バス文化の祝福とコミュニティ精神の認識として、アズールはロサンゼルスモーターショー2025のフォルクスワーゲンブース内で一般デビューを果たしている。

「アズールの写真が拡散したとき、全世界が私の心の一部を体験したように感じた。そしてフォルクスワーゲンから連絡をもらった時、感動して信じられなかった。今アズールを見て、以前よりもさらに希望のシンボルだと感じている」とワインラウブさんは語った。

フォルクスワーゲンは、火災からの復興を続けるカリフォルニアコミュニティを支援することの重要性を引き続き認識している。10月には、州内の救急隊員とその家族を支援するため、非営利団体であるカリフォルニア消防財団への追加寄付を約束している。

《森脇稔》

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