ホンダは、2026年2月に発売予定の新型『CR-V』に関する情報を、ホームページで先行公開。12月15日より予約受付を開始する。先行して水素燃料電池車がリース販売されていたが、今回投入する新型はハイブリッド車で、一般販売される“本命”。最上級グレードの「RS」に一本化することで、ホンダSUVのフラッグシップとしての存在感をアピールする。
【詳細画像47枚】ホンダ CR-V 新型「RS」と「RSブラックエディション」
6代目となる新型CR-Vは、「感動CR-V」をグランドコンセプトとし、相反する価値である快適性・走行性・ユーティリティ(使い勝手)・ドライバビリティを全て満たした「究極のオールラウンダー」をめざし開発された。CR-Vはホンダ車の中でもっとも売れている車種で、北米で販売されるホンダ車の31%にあたる41.1万台、中国では同42%の32.7万台を一年で販売する、文字通りの屋台骨だ。ホンダは日本市場においても「王者の実力を証明する」と意気込む。
◆最上級の「RS」ならではのスポーティデザイン
ホンダ CR-V e:HEV RS ブラックエディション
外装デザインは、水平基調のシンプルな造形としながら、力強さと洗練、上質さや大人らしさを凝縮。代々受け継がれてきたCR-Vの象徴とも言える縦型のリアコンビネーションランプを踏襲しながら、L字型とすることで先進感も感じさせながらどっしりとした安定感も表現した。フロントマスクは水素燃料電池車の「e:FCEV」とは大きく差別化し、大開口のブラックグリルと薄型のマルチファンクションライト(ヘッドライト)が、SUVらしいスポーティな表情を生み出している。
また新型は、海外で最上級グレードとなる「RS」および「RS ブラックエディション」のみのラインアップとなり、専用のスポーティなアクセントをふんだんに盛り込んだ。RSはボディ下部をボディカラー同色とし洗練された印象としているのに対し、ブラックエディションではピアノブラックとすることでより力強さを感じさせるデザインに。さらにブラックエディションではドアハンドルもピアノブラックとしたほか、19インチアルミホイールをダークカラーとすることで締まった印象とした。
◆大人の雰囲気ただようインテリア
ホンダ CR-V e:HEV RS内装デザインは、自然に使えるHMI(ヒューマン・マシン・インターフェイス)、運転のしやすさをサポートする「動感視界」観点で造形をおこなったと言い、シンプルながらスポーティさと使いやすさを両立させている。ブラックエディションは、加飾パネルがダークカラーとなり、より落ち着いた大人の雰囲気を感じさせる空間とした。
2列目シートには新たに190mmのスライド機能を設け、居住性の確保をはじめ空間を自由にアレンジすることが可能に。足元スペースは先代比で16mm拡大したことで余裕を生み出した。リクライニング機能は2段階から8段階に増やし、長距離移動でも疲れにくい着座姿勢を提供する。
ホンダ CR-V e:HEV RS実用性の肝と言える大容量の荷室は586リットルを確保。先代の497リットルから大幅に拡大した。マウンテンバイクなら2台、29インチスーツケース2個+ゴルフバッグ2個など、さまざまな荷物を搭載できる“考えずに使える”気軽さを追求したものだという。
ボディサイズは全長4700mm×全幅1865mm×全高1680mm、ホイールベースは2700mm。先代より拡大した全長、全幅、ホイールベースは、室内空間の確保につながっている。
ホンダ CR-V e:HEV RS ブラックエディション◆新機能、新装備が満載
装備面でも、最上級グレードらしい豪華仕様となっている。外装では、「シャッターグリル」と「スマートクリアワイパー」が目玉だ。シャッターグリルは、その名の通りフロントグリルの開閉が可能な機構で、走行時には効率的に空気を取り込むことができるだけでなく、駐車時には自動でフィンが閉じることでノイズ低減のほか、見栄えのよさにも貢献する。スマートクリアワイパーはワイパーそのものにウォッシャーノズルを内蔵したもので、クリアな視界確保はもちろん、節水にも効果があるという。
内装では、運転席と助手席にシートヒーターと送風機能を装備。これはCR-Vとして初の装備で、夏でも冬でも快適な座り心地を実現する。また室内証明をLED化し、ホワイトの加飾照明も加えたことで上質なインテリアを演出する。
◆「王者」ならではの走りも
ホンダ CR-V e:HEV RS ブラックエディションパワートレインは新型『アコード』に搭載されている2リットル直噴エンジンと、ホンダとして初となる「ロックアップLow」機能を追加した電気式CVTを組み合わせる。この機能はCR-V専用に開発されたもので、緩やかな加速時や登坂時にエンジンだけで走行することで、力強い走りと燃費性能に貢献するという。四輪駆動(AWD)は制御を刷新し、高い走破性とコーナリング性能(曲がりやすさ)を両立。カーブや高速走行時などでも安心感の高い走行性能を実現した。
安全装備面では、ホンダのSUVとして初めて、レーダーとカメラの広角化、コーナーレーダーの追加により安全支援シーンを拡大した「ホンダセンシング360」を搭載した点も注目だ。
価格や詳細なスペック等は未発表。新型CR-Vを投入することで、ホンダのSUVは『WR-V』『ヴェゼル』『ZR-V』そしてCR-Vと小中大4モデルのラインアップが出揃う。SUV人気が高まる中、本命の「王者」を投入することで販売拡大をねらう。
ホンダ CR-V e:HEV RS ブラックエディション



