半世紀以上前のフェアレディやシルビアが快走…SROC NATS タイムトライアル2025

SROC NATS タイムトライアル2025
SROC NATS タイムトライアル2025全 63 枚

千葉県成田市の日本自動車大学校(NATS)で11月23日、「SROC NATS タイムトライアル2025」が開かれ、ダットサン『フェアレディ』や初代日産『シルビア』を中心に内外の旧車などがサーキット走行を楽しんだ。

【画像全63枚】

主催のSROCは、フェアレディ1500(SP310)、1600(SP311)、2000(SR311)の愛好家が集うオーナーズクラブ。この兄弟車であるシルビア(CSP311)のオーナーズクラブと合同で開催された。

いずれも国産車ワンメイククラブの先駆け的存在。スポーツカーのクラブらしく走りに重点を置いたミーティングが多く、毎年各地のサーキットなどで走行会やタイムトライアルを実施している。この日集まったのは、1600と2000のフェアレディにシルビアを合わせて9台。これに日本スポーツカークラブ(SCCJ)所属などゲスト参加を含めて22台がエントリーした。

NATSは東京ドーム3個分の広大なキャンパス有する自動車整備士養成学校。この中にある専用サーキットは全長約1.2kmで300mのストレートやバンク、ヘアピンコーナーなど変化に富み、TV番組「おぎやはぎの愛車遍歴」などの収録にも使われている。ここで午前と午後に2本ずつタイムトライアルが行われた。

結果、SP/SRクラスで総合1位となったのは1968年式のレーシング仕様シルビアだった。この初代シルビアのエクステリアデザインを手がけた故・木村一男氏にお願いしたというトリコロール(赤・白・青)のカラーリングは、かつて日産レーシングカーのコーポレートカラーだ。また、6台のフェアレディ2000が激走する中、今回唯一参加した1600(しかも左ハンドル)が総合2位と健闘した。

また、ゲスト参加ではロータス『エラン』(1964年)やいすゞ『ベレット』(1971年)、マツダ『サバンナRX-7』などが出走。スズキ『キャラ』(1994年)やローバー『ミニ』(1998年)などが好タイムを記録していた。

右左のハイスピードコーナーやタイトコーナー、高速からのフルブレーキ、シケインなどを本気モードで攻める車両あり、老体(クルマのこと)をいたわりつつ走る車両ありで、それぞれにトライアルを楽しんでいる様子だった。

長野県から1967年式のシルビアで参加した父娘はダブルエントリー。現在62歳というオーナーは、このクルマを18歳のときから所有しており、シングルナンバーを保持し続けている。20代の娘さんは4年前、父に誘われていきなりフリー走行でスピン。「やっちゃった! と思いましたが、ハマりました」。それから各地の走行会に親子で参加し続けており、「そろそろこのクルマを引き継ぎたいです」と話し、お父さんは嬉しそうだった。

フェアレディ2000(1969年)で参加した30代女性は「日本で一番かっこいいクルマは何かと探して購入したクルマです」。仲間からタイムトライアルに出れば運転がうまくなると言われて今回で3回目のエントリーで、「エンジンの音やハンドルの感触、匂いや振動とかが伝わってきます」と話していた。

普段使いしているというフェアレディ2000(1968年)を駆ったSROC事務局の宇都宮弘さん(79)も、なかなか豪快な走行を披露。「25歳の時に手に入れたクルマです。よくこれだけ回すよねと言われるくらい回してます。ダットサントラックのラダーフレームで丈夫ですしね。トライアルはみんながいつも”良かった!”と言ってくれるのがありがたいです」とにこやかだった。

《嶽宮 三郎》

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