ヒョンデグループは、英国ケンブリッジに拠点を置くAI新興企業カスプAI(CuspAI)と戦略的パートナーシップを締結したと発表した。AIテクノロジーを活用して革新的な材料の開発を加速させることが目的だ。
両社は英国ケンブリッジでパートナーシップ契約を締結し、複数の領域にわたる協力の枠組みを確立した。
AI技術の急速な進歩により、「AI for Science」が複雑な科学的課題に取り組む新たなパラダイムとして確立されつつある。特に製薬業界や材料産業では、生成AIを活用して膨大な科学データを分析し、新しい分子構造を提案することで、研究開発にかかる時間やコスト、不確実性を大幅に削減できる可能性がある。
こうした背景のもと、ヒョンデグループは次世代材料の効率性、耐久性、安定性を高めるためにAI技術の導入を加速させており、将来のスマートモビリティソリューションへの統合を進めている。
カスプAIは最先端のAIを活用して材料の発見と開発に革命をもたらしている。データ主導型シミュレーションと独自のAIモデルを統合することで、同社はAI搭載の材料「検索エンジン」を構築した。これにより、従来の材料開発に必要な時間とコストを劇的に削減できる可能性があるという。
カスプAIは、世界的に著名なAI研究者であるマックス・ウェリング教授が最高技術責任者として、ディープテック起業家のチャド・エドワーズ博士らとともに共同設立した企業だ。
この戦略的提携は、画期的な技術を活用して材料革新を加速させ、急速に進化するモビリティ分野でのリーダーシップを維持するというヒョンデグループのコミットメントを示すもの、としている。




