カーステイ(Carstay)は、12月18日から21日まで福岡市のマリンメッセ福岡で開催されるJapan Mobility Show Fukuokaに出展すると発表した。
同社は、キャンピングカーと車中泊スポットのシェアリング・サービス、車両製造、改装支援など国内最大級のバンライフのプラットフォーム事業を展開している。
今回の展示では、「moonn.」ブランドの『T-01』の実車を展示する。T-01は、中型サイズ以上の商用バンがベースのEVキャンピングカーとしては国内で唯一のモデル。九州での展示は今回が初めてとなる。
10月の東京開催では約30万人、名古屋開催では約15万人が来場し、実車を見た来場者から導入相談が数多く寄せられた。名古屋では「SAny.VAN」も展示し、ペット・オーナーからの支持も高かった。
同社は「動く拠点から、未来の"豊かさ"をつくる 心震えるモビリティに出会える」をコンセプトに、未来都市で"可動産"となるキャンピングカーの役割を提示する。2035年には「どこに住むか」ではなく、「どこでどう生きたいか」を選択できる社会が広がるとしている。
自社製造のキャンピングカーが従来の移動・宿泊手段としてだけでなく、都市と自然をつなぐ可動する不動産「可動産」として定義した未来、EVと自動運転の未来が到来したときの"動く拠点"となるキャンピングカーの新しい価値を提案する。さらに、災害時には"動くシェルター"となる社会インフラとしての役割も強調する。
出展ブースでは2035年の"可動産"がもたらす生活シーンを描いた「Carstay2035」のコンセプト・アートの展示も行われる。
同社は、2030年代の日本において、観光・宿泊・災害対策・再生可能エネルギーと連動した"動く拠点"の社会的需要が拡大し、バンライフ・車中泊市場が約5000億円規模に成長すると予測している。
T-01は、カーステイとHW ELECTROが共同開発したEVキャンピングカーだ。ベース車両には、HW ELECTROが生産する100%電力で走行し、二酸化炭素排出量ゼロを実現したEVバン「ELEMO-L」を採用。カーステイが荷室スペースに大型家電やベッドなどを備えたリビング空間を架装した。
走行用のメインバッテリー43.5kWhに加えて、車両の天井部分「ルーフ」に設置した370Wの大型ソーラーパネルから充電可能な200Aのサブバッテリーに接続し、電子レンジ、冷蔵庫、エアコン、IH調理器など生活に欠かせない家庭用電化製品の使用が可能だ。
また、100Vの家庭用電源を装備しているため、冬には車載または家庭用ヒーターで暖をとることができ、パソコン、スマートフォン、テレビ、サブモニターなど、あらゆる電化製品の利用と充電が可能だ。
ベッドは、固定のシングルからセミダブルサイズに拡張ができ、大人2名が就寝可能。販売価格は995万円からだ(税込)。




