フォルクスワーゲンの小型SUV『Tロック』の新型が、ヨーロッパの安全性評価機関ユーロNCAPの衝突テストで最高評価となる5つ星を獲得した。
ユーロNCAPは1997年から新車の安全性評価を実施している独立機関で、ヨーロッパの運輸省や自動車クラブ、保険協会などが支援している。約2年ごとにテスト手順や要求基準を厳格化しており、現在の評価基準は特に厳しいものとなっている。
新型Tロックは、成人乗員保護、子ども保護、歩行者を含む交通弱者保護など、すべての評価項目で高得点を記録した。また事故予防の分野でも高い評価を得た。基本仕様でも多数の運転支援システムや自動ブレーキシステムを標準装備している点が評価された。
フォルクスワーゲンは「safety4all」というコンセプトのもと、プレミアムモデルだけでなく量販モデルにも先進的な支援システムを搭載している。今年5月には『タイロン』も5つ星評価を獲得したほか、『ゴルフ』『ID.3』『ID.4』も2025年の再評価で5つ星レベルを維持している。
Tロックは2017年に初代が発売され、『ティグアン』に次ぐフォルクスワーゲンで2番目に売れているSUVとなっている。今回発表された第2世代は全面的に改良され、新しいハイブリッドドライブ、次世代インフォテインメントシステム、上級クラス並みの運転支援システムなどを搭載。室内空間と荷室も拡大され、デザインも一新された。




