ヤマト運輸の「リコール・自主回収サポート」、経産省「製品安全対策優良企業表彰」審査委員会賞を受賞

表彰式の様子
表彰式の様子全 2 枚

ヤマト運輸は12月15日、経済産業省主催の2025年度「製品安全対策優良企業表彰」において、企業総合部門の「審査委員会賞(特別賞)」を受賞したと発表した。ヤマトグループとしては2018年に続き5回目の受賞となる。

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同社は2007年から「リコール・自主回収サポート」を提供しており、リコール品の回収プラン策定から回収、検品、アフターフォローまでをトータルでサポートしている。これまでに累計400件以上の企業のリコール・自主回収を支援してきた。

受賞理由は大きく3点が評価された。1点目は、多様な周知施策と全国の物流ネットワークの活用による回収率の向上だ。リコール品の購買層や居住者の特性を分析し、エリアを特定した広告配信やポスティングを実施している。さらに地域密着型の店舗「ネコサポ」が提供する家事代行サービスによる在宅訪問時に、該当品の有無を確認するなど、複数の手段を組み合わせて告知し、回収率の向上を図っている。全国の物流ネットワークを活用することで、他社では対応が難しい広範囲での回収を実現している。

2点目は、継続的な啓発活動と業界横断の知見共有だ。定期的にセミナーを開催し、製品安全の重要性やリコール・自主回収への備えについて情報発信している。また、リコールを実施した企業を対象に「情報交換会」を継続的に企画・運営している。再発防止策や回収率向上の施策などを意見交換することで、多くの企業にリコール対応のノウハウを共有している。これにより、個社では対応が難しい事案にも企業連携で取り組む体制を構築し、リーダーシップを発揮している。

3点目は、安全輸送・回収体制の整備と長期的な取り組み姿勢だ。リチウムイオン電池関連製品については、メーカーと連携し、保管場所の確保や発火対策などを講じることで、被害拡大防止の体制構築に努めている。

「製品安全対策優良企業表彰」は、経済産業省が製品安全に積極的に取り組んでいる事業者を公募・審査して表彰する制度で、各事業者が扱う製品自体の安全性ではなく、各事業者が取り組んでいる製品安全活動が評価対象となっている。

《森脇稔》

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