撥水タイプは混ぜるな危険? 高機能ウォッシャー液の選び方と注意点~Weeklyメンテナンス~

撥水タイプは混ぜるな危険? 高機能ウォッシャー液の選び方と注意点~Weeklyメンテナンス~
撥水タイプは混ぜるな危険? 高機能ウォッシャー液の選び方と注意点~Weeklyメンテナンス~全 1 枚

ウインタードライブに向けた準備で手軽にできて必須なのがウォッシャー液の補充だ。雪や汚れで視界が遮られやすい時期だけに、早めに残量を確認しておこう。

◆冬のドライブ前に押さえたい、ウォッシャー液点検の基本

クルマには日常点検項目があり、1か月に1回程度の点検が望ましいとされている。その中にエンジンルームの点検も含まれる。

一般ユーザーはトラブルでもない限り、ボンネットを開けてエンジンルームを見る機会は多くないかもしれない。しかしエンジンルームには目視できる点検サインがいくつも配置されている。定期的にチェックする習慣をつけることでトラブルの予防にもつながる。タイミングは洗車時やドライブ前がよいだろう。

ボンネットを開けると、いくつかのリザーバータンクがあり各種装備の液量をひと目で判断できるようになっている。主なものはブレーキフルード、冷却水、バッテリー液、そしてウォッシャー液(エンジンオイルはレベルゲージを引き抜いて点検)だ。どのタンクに何が入るのかを把握しておけば、減り具合はすぐに分かる。点検は液面がアッパーレベル/ロワレベルの間に収まっているかを見るだけでいい。減っていれば補充する。逆に多すぎる場合(増えている)はイレギュラーなので、機器類のトラブルを疑いプロに点検を相談するのも手だ。

その中で、もっとも頻繁に液量が減りやすいのがウォッシャー液だろう。使用頻度や走行条件によるが、ウォッシャーを使えば使うほど減っていくため定期的な補充が必要になる。うっかり残量が少ないまま出かけ、汚れたフロントウインドウをウォッシャー+ワイパーで拭き取ろうとした瞬間にウォッシャー液が空になってしまうこともある。これでは汚れを除去できず、視界不良のまま走ることになり危険だ。

そのためドライブ前には残量を確かめ、減っているなら補充を忘れないようにしたい。補充はエンジンルーム内のウォッシャー液リザーバータンク(ワイパー/ウォッシャーの図が刻印されている)にウォッシャー補充液を注ぐだけだ。アッパーレベルを超えない範囲で入れればよく作業は簡単である。

◆凍結防止が最重要、冬のウォッシャー液は“濃度”で決まる

しかし冬場に注意したいのはウォッシャー液の凍結だ。スキー場や寒冷地へドライブする機会が増える季節は、自宅周辺では問題がなくても雪のある地域でウォッシャー液が凍りついてしまい、噴射できなくなるケースがある。そこで効く対策が濃度の調整である。

ウォッシャー液は濃度が濃いほど凍結温度が下がり凍りにくくなる。反対に水に近いほど凍りやすい。真水が0度で凍るのはご存じの通りだ。市販品にはストレートタイプと希釈タイプがある。ストレートタイプはそのまま補充できる手軽さが魅力で、凍結温度が表示されているので走行エリアを想定して選ぶといい。寒冷地仕様をうたう製品なら心強い。希釈タイプは原液を水で薄めて使う。希釈割合で凍結温度を変えられるため、低温下でも凍らない設定にしておこう。

◆撥水・油膜取りなど高機能タイプは“混ぜない”が鉄則

ウォッシャー液にはガラスの洗浄(界面活性剤とエタノールが主成分)に加え、プラスアルファの機能を持つモデルもある。

代表例が撥水タイプで、使うたびにフロントガラスの撥水処理が進むので手間がなく効率的だ。ほかにも油膜取りや純水タイプなど付加価値商品があり、用途に合わせて選ぶのも楽しい。ワイパーを動かすだけで処理できるため、冬の寒い時期でも手を濡らさずに施工できるのがメリットになる。

注意点は、異なる機能のウォッシャー液を混ぜるとタンク内で変質したり、性能を発揮できなくなる場合があることだ。基本は一度使い切ってから別タイプを補充する意識を持っておきたい。

寒冷地へ行くウインタードライブでは、普段の走行では思いもかけないトラブルが起きることがある。ウォッシャー液の補充は視界確保と凍結防止の両面で重要だ。事前に点検とメンテナンスを済ませ、万全の体制でドライブに出かけよう。

土田康弘|ライター
デジタル音声に関わるエンジニアを経験した後、出版社の編集者に転職。バイク雑誌や4WD雑誌の編集部で勤務。独立後はカーオーディオ、クルマ、腕時計、モノ系、インテリア、アウトドア関連などのライティングを手がけ、カーオーディオ雑誌の編集長も請け負い。現在もカーオーディオをはじめとしたライティング中心に活動中。

《土田康弘》

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