1/64スケールクラスのサイズで、世界のハイパーカーや、マニアックなヴィンテージカーなど、多彩なニューアイテムを続々リリースするアメリカ生まれのミニカーブランド『ホットウィール』(Hot Wheels)。今回は、次期型発表で盛り上がる日本のスーパーカーをはじめ、新旧のアイコニックなクルマが揃った。しかもニューキャストが6台も登場するという当たり月だ。早速注目のラインナップを紹介していく。
多気筒NAエンジンが最高すぎる!V10&V12搭載のあのスーパーカー達が復活
ホットウィール カーカルチャー『タイムレスアイコンズ』(12月20日発売)
ホットウィール カーカルチャーの新シリーズ『タイムレスアイコンズ』は、歴史を超えて存在感を示す限定生産車や少量生産車を集めた。ダイキャストシャシーに“リアルライダー”と呼ばれるゴムタイヤを組み合わせたプレミアムカー仕様だ。
レクサス LFA(12月20日発売)はじめに注目したいのは、新規金型(ニューキャスト)で製作された「レクサスLFA」。2010年、究極の走りを体現したレクサスとして登場し、500台限定で販売。ヤマハと共同開発したV10をフロントミドシップに積み、トランスアクスルで後輪を駆動するFRのスーパースポーツカーは、専用のLFA工房でほぼ手造りされ、1日1台のペースで生産された。
レクサス LFA(12月20日発売)車名はレクサスFスポーツの頂点を意味するとされ、価格は3,750万円(当時)だったが、カーボン素材や、リアラジエーターレイアウトなど走りにこだわった専用設計が多用され、利益は出なかったともいわれる。2011年には、エアロパーツなどを追加したニュルブルクリンクパッケージも発表され、50台程度が生産された。エクステリアは、アクティブリアウイングが上昇したときのスタイリングで仕上げられた。BEVとなる次期型のコンセプトが披露され、話題が再燃している今、ルーツとなった初代LFAをミニカーで手に入れてみてはいかがだろうか。
フェラーリ F50(12月20日発売)LFAがV10を積んだのは、プロジェクト開始時のF1用ユニットに合わせてのことだった。一方で、実際のF1用ユニットをベースにしたエンジンを積んだスーパーカーといえば、すぐに思いつくのは「フェラーリF50」ではないだろうか。フェラーリ50周年に向けて開発され、1995年に発売されたいわゆるスペチアーレと呼ばれる限定モデル。1992年に使用されたF1用V12のブロックをベースに、ストリートに合わせたデチューンが施され排気量を拡大して搭載した。
フェラーリ F50(12月20日発売)このエンジンを、カーボンモノコックへ直にボルト留めする剛結構造や、プッシュロッド式サスペンションなど、設計面でもF1マシンとの共通点が見られるF50。先代のF40にも増してスパルタンな乗り味だったが、内装には市販車らしいトリムを備え、ルーフを外してオープンモデルのバルケッタとして楽しむこともできるといった趣向も凝らされていた。349台限定で、販売価格は5,000万円(当時)だったが、F1用エンジンを手に入れて、公道で味わう値段としては、決して高過ぎるものではない。今回は、ニューキャストでクローズド状態のクーペボディを再現している。
ポルシェ カレラ GT(12月20日発売)2003年にデビューし、V10をリアミドシップに積むレーシーなレイアウトを採用したスーパースポーツが「ポルシェ・カレラGT」。F1とは無関係ながら、耐久レースなどで培ったノウハウが投入され、カーボンタブに独特な設計のサブフレームを組み合わせるシャシーは機能美を感じさせた。
今回は、脱着式ルーフパネルを装着したクローズドボディで登場。特徴的なエンジンカバーのメッシュカウルは、プリントを施したクリアパーツで再現した。
ケーニグセグ アゲーラ R(12月20日発売)「ケーニグセグ・アゲーラR」は2011年に発表。スウェーデンの超高性能車メーカーであるケーニグセグが、前年に発売したアゲーラの高性能版だ。搭載するV8ツインターボは1115ps/1200Nmを発生し、最高速度は計算上440km/hに達するという、当時としては並外れた性能を誇った。
加速性能などで数々の世界記録を樹立し、2013年には最高出力を1,140psまでアップした。このパープルをベースにしたボディカラーは、実在する車両がモチーフ。ブラックやイエローのアクセントも忠実に再現している。
日産 スカイライン GT-R V-スペックII 【BNR34】(12月20日発売)「日産スカイラインGT-R VスペックII(BNR34)」のモチーフとなったBNR34は、第2世代GT-Rの3代目にして、最後のスカイラインGT-R。限定車ではないが、生産期間は3年半ほどと短く、希少価値と世界的人気が高まっている。
VスペックIIは、2000年に追加された上級グレード。特徴的なNACAダクト付きカーボンボンネットや、人気色のベイサイドブルーを再現している。
最新ハイパーカーのテメラリオから70年代のブロンコまで!ブールバードは今月も注目だ
ホットウィール『ブールバード』(12月27日発売)こちらもプレミアムカー仕様のブールバードは、ホットウィールの定番アソート。街の大通りでひとびとの目を引くような、個性的なクルマが揃う。
ランボルギーニ テメラリオ(12月27日発売)「ランボルギーニ・テメラリオ」は、2024年に登場。先代にあたるウラカンのV10に代わり、V8ツインターボ+3モーターで920psのハイブリッドを搭載した。最高速度は343km/hをマークするという。
ニューキャストで再現したテメラリオは、グリーンのボディに赤いストライプが入るカラーリングを採用。日本デビューを飾った車両を思わせる、印象的なルックスに仕上がっている。
フォードGT(12月27日発売)「フォードGT」は、2005~06年に生産されたアメリカン・スーパーカー。60年代にレースシーンを席巻したGT40へのオマージュで、高い再現度のスタイリングは大きな話題を呼んだ。
今回のモチーフはレースのホモロゲーションモデルをイメージ。大型のリアウイングをはじめ、フロントカナードやリアディフューザーといったエアロで全身を固めている。
フォード RS200(12月27日発売)「フォードRS200」は、1984年に登場したミドシップ4WDクーペ。グループBで競われたWRCへの参戦を目指して開発されたマシンだ。専用開発のアルミモノコックに、コスワース製ユニットをベースとした直4ターボを搭載した。
参戦規定を満たす最小限の200台のみが生産され、約5万ポンド(約1,500万円:当時)で販売されたが、現在では10倍近い価格で取引されるカルト的人気を誇るRS200。今回、ニューキャストにより、コンペティションテイスト満点のスタイリングをミニカー化した。
’75 フォード ブロンコ(12月27日発売)「’75フォード・ブロンコ」は、フォードのSUVのルーツとも言えるモデルで、1966年に初登場。1977年まで生産されており、今回のモチーフとなった1975年型はその最終段階に当たる仕様だ。
ニューキャストを採用した今回のホットウィールは、アーリーブロンコと呼ばれる初代の特徴をうまく捉えている。ボディとルーフのカラーを変えた、凝った2トーンも見どころだ。
日産 ローレル C33(12月27日発売)興味深いのが「日産ローレルC33」。基本的には日本専売車だったが、これをホットウィールがニューキャストでミニカー化したあたり、世界的な日本車人気の高まりを感じさせる。
バンなどの商用モデルを用意しないハイオーナーカーの先駆者で、2代目以降はスカイラインの兄弟車となる。C33は通算6代目に当たり、4ドアハードトップのみの設定。RB型直6を積むFRカーとして、ドリフトマシンとしても支持を集めた。
時代を超越して伝説的な存在となったクルマをリアルライダーで精密に再現した「タイムレスアイコンズ」、新旧時代を彩ったスーパーカーやSUVまでバラエティ豊かな仲間が揃った「ブールバード」、両シリーズともに価格は各935円(税込)。
今回も、魅力的なニューアイテムの数々がリリースされるホットウィール。最新情報は公式ウェブサイトをチェックだ!
世界No.1のミニカーブランド!ホットウィール公式webサイトはこちら



