住友理工は、デンソーが設計する車載用輻射ヒーターの受託生産を開始すると発表した。生産はグループ会社の東海化成工業が担当する。
住友理工は内装品の設計・生産実績を持つメーカーとして、外観意匠の品質をはじめ製品価値の向上およびグローバル展開への期待を受け、本製品を受注した。デンソーの設計技術と住友理工グループが有する「顧客の要望に応えた製品設計を具現化する技術」「自社内で性能評価を実施し品質を高める技術」で共創し、安全性の高い製品を供給する。
車載用輻射ヒーターは、表面を高温にし、その輻射熱により乗員のみを温めることで、車両全体の空調エネルギー低減および航続距離延長を可能とする新たな車両用暖房装置だ。
ヒーターに人体が接触しても、瞬時に表面温度を下げる構造で、安全性も両立している。従来の空調システムと比較して省エネ性能に優れており、特に電気自動車における航続距離の課題解決に貢献する技術だ。
住友理工グループは、経営ビジョン「2029年 住友理工グループVision」にて、実現したい未来社会像として「自然と都市と人の空間が繋がる グリーンで快適な社会」を掲げている。
今後も次世代モビリティへの進化に対応した製品の開発・供給を続けていくとともに、安全・快適の提供拡大に向けた技術の進化・融合を推進していく。




