『アルシオーネ』の水平対向6気筒が復活!? スバル、『BRZ』に搭載でSUPER GT投入へ

SUBARU BRZ GT300 2026(東京オートサロン2026)
SUBARU BRZ GT300 2026(東京オートサロン2026)全 23 枚

スバルとスバルテクニカインターナショナル(STI)は1月9日、「東京オートサロン2026」において、2026年のモータースポーツ活動計画を発表。SUPER GTシリーズに「水平対向6気筒ツインターボエンジン」を搭載した『BRZ』を投入することが明らかになった。

【画像】水平対向6気筒ツインターボを搭載するSUBARU BRZ GT300

SUPER GTシリーズでは、2026年シーズンも継続してGT300クラスに「SUBARU BRZ GT300」で参戦する。2012年に『BRZ』へマシンを変更し、今季で15年目の参戦となる。チーム総監督は小沢正弘、チーム運営はR&D SPORTが担当し、R&D SPORTの沢田稔が監督を務める。ドライバーは井口卓人選手と山内英輝選手、そしてリザーブドライバーは奥本雄士選手の体制で臨む。

SUBARU BRZ GT300のエンジンは、長年愛機として活躍したEJ20型を2025年シーズンで終了し、今季より3.0リットル水平対向6気筒ツインターボエンジンを搭載する。排気量の増加と多気筒化によるエンジンパフォーマンスの向上や、SUBARU BRZが従来より得意とするコーナリング性能にさらに磨きをかけ競争力を向上させている。

SUBARU BRZ GT300 2026(東京オートサロン2026)SUBARU BRZ GT300 2026(東京オートサロン2026)

スバルでは水平対向6気筒エンジンを過去に生産していたが、SUBARU BRZ GT300に採用するユニットは、『アルシオーネSVX』に搭載されていたEG33型をベースに、レース用にチューニングした3.0リットルのツインターボとした。今季もさらなる速さを求めてシリーズチャンピオンを目指す。

ニュルブルクリンク24時間耐久レースでは、第54回ニュルブルクリンク24時間耐久レース(ドイツ・ラインラント=プファルツ州アイフェル地方、5月14~17日)にSP4Tクラスに参戦する。チーム総監督は高津益夫、監督に沢田拓也、技術監督に渋谷直樹、チーフエンジニアに宮沢竜太、チーフパワーユニットエンジニアに菊地渉が務める。ドライバーはカルロ・ヴァン・ダム(オランダ)、佐々木孝太(日本)、井口卓人(日本)、久保凜太郎(日本)の4名で臨む。

参戦車両の「SUBARU WRX NBR CHALLENGE2026」は昨年より最高出力を6.5%向上させ、またABS制御ユニットを刷新することで車両の操縦安定性の向上、新規エアロミラーによる旋回性能の向上などにより競争力を強化し、SP4Tクラスのみならず上位のSP8Tクラスまでを含めて、トップフィニッシュすることを目標にする。

SUBARU WRX VBH 全日本ラリー参戦車(東京オートサロン2026)SUBARU WRX VBH 全日本ラリー参戦車(東京オートサロン2026)

全日本ラリー選手権では、2026年シーズンも引き続きSUBARU TEAM ARAI(ドライバー新井敏弘選手)の運営サポートと車両開発のサポートを行なっていく。また、再び表彰台を狙うために、戦闘力を大幅に向上させたマシンを鋭意開発しており、シーズン途中での投入を予定している。

TOYOTA GAZOO Racing GR86/BRZ Cupでは、2026年シーズンも引き続き、TOYOTA GAZOO Racingに協力し大会運営をサポートするとともに、STIがサービスチームを派遣しSUBARU BRZ Cup Car basicで参戦するユーザーを支援する。

スーパー耐久シリーズでは、2026年シーズンも引き続き、人材育成と技術の研鑽を目的として、スーパー耐久シリーズST-Qクラスに参戦する。チーム代表は本井雅人、監督兼チーフエンジニアは伊藤奨、ドライバーは井口卓人選手、山内英輝選手、そしてスバル社員ドライバーの体制で臨む。

SUBARU スーパー耐久シリーズ2026 新参戦車(東京オートサロン2026)SUBARU スーパー耐久シリーズ2026 新参戦車(東京オートサロン2026)

今シーズンより投入する新参戦車両は、「ジャパンモビリティショー2025」の出展車両「Performance-B STI concept」で提案した、スバルが持つ既存のアセットを組み合わせ、「もっと気軽に愉しめるクルマをつくろう」という考えをもとに製作した。このマシンをレースの現場で徹底的に鍛え上げ、進化させる中で得られる知見を、車両開発やパーツ開発につなげ、スバルならではの走る愉しさを、さらに高めていく。

搭載するパワーユニットは、FA24型水平対向直噴ターボエンジンを採用。出力を向上させつつ、よりクリーンで効率的な燃焼を目指し、環境性能の向上にも重点を置く。燃料については、引き続きENEOSの「低炭素ガソリン(E20)」を使用する。シャシー系では、サスペンション形式も含めた最適化を行ない、ボディ剛性では剛性解析を踏まえたボディ設計とし、より理想的な車両運動性能を持つマシンを目指した。また、ボディ周りでは、これまで以上に航空部門や空力部門との連携を深め、再生カーボンを積極的に採用するとともに、空力性能のさらなる向上も図る。

SUBARU スーパー耐久シリーズ2026 新参戦車(東京オートサロン2026)SUBARU スーパー耐久シリーズ2026 新参戦車(東京オートサロン2026)

スバルは、1990年のサファリラリー以来、全国の販売店から選抜されたメカニックをモータースポーツの現場へ派遣してきた。2026年も引き続き、ニュルブルクリンク24時間耐久レース、全日本ラリー、GR86/BRZ Cupのチームに販売店メカニックが参加し、レースをサポートする。この取り組みを通じてメカニックの技術力を向上し、顧客へカーライフの「安心と愉しさ」を届けていく。

《森脇稔》

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