クルマは乗り続けていくと、徐々にオーナーごとの生活臭が加わってくる。定期的に清掃していても、車内の汚れをきっかけに臭いが発生することがある。そこで車内用の消臭グッズを積極的に利用しよう。
近年の臭い対策は、香りでごまかすのではなく「消臭」が主流だ。かつては芳香タイプのアイテムも多かったが、悪臭を吸着して消臭するモデルが数多くラインアップされている。
◆シート下タイプが定番 消臭剤選びの第一歩
中でも多くのメーカーが用意しているのが、シート下に置くタイプの消臭剤だ。
多くの場合は内部の消臭素材が多孔質で、臭い成分を吸着して消臭する仕組みになっている。ほかにも化学的な消臭成分や天然成分など、さまざまな成分を用いるモデルがあるが、消臭力はパッケージだけで判断しにくい。だからこそ、まずは導入して自分の車内で試してみたい。価格的にも手軽で、さらに定期的な交換が必要(効果の持続期間は数か月程度が目安)なことから、効果が薄れてきたタイミングで別のモデルを使い、違いを比べてみるのも面白い。
シート下に消臭剤を設置するメリットはいくつかある。ひとつは、たばこの臭い、汗臭さ、食べこぼしから発生する臭いなどが車内に残りやすく、空気の流れの関係で車内の下側にたまりやすいとされる点だ。効率よく臭いを吸着したいなら、シート下は理にかなっている。さらにデッドスペースなので、目立たず設置できるのも利点だ。
◆エアコン吸気口に設置して循環経路から消臭する
もうひとつ近年のトレンドになっているのが、エアコンの吸い込み口付近に設置する消臭剤だ。車内の空気は「車内→エアコン吸い込み口→エアコン内部→吹き出し口→車内」という流れで循環している。そこで吸気口がある助手席足もと付近に設置するタイプが用意されている。消臭成分がエアコン内部に吸い込まれて消臭を行い、さらにエアコン作動中は車内へ成分を拡散し続けるため効率が良い。
次に、ドライブシーズン前など車内環境をリフレッシュしたいときに活躍するのがスチームタイプの消臭剤だ。目的は車内だけでなく、臭いの原因になりやすいエアコン内部まで循環させて脱臭すること。車内にミスト成分を充満させることで、普段は清掃が行き届きにくい車内の隅々にまで消臭成分が行きわたり、床にたまった汚れなどが原因で発生する臭いまで抑えやすい。シーズンごとに処理すれば、リフレッシュした気持ちでドライブに出かけられるだろう。
ほかにも、ドライバーなら一度は見たことがある定番の消臭アイテムは多い。常に車載しておきたいのはスプレータイプだ。家庭用でも普及している身近な消臭剤で、臭いが気になったタイミングで空間にシュッとひと吹きするだけで効果が期待できる。
またカップホルダーなどに設置できる置き型タイプもポピュラーだ。香りを付加するモデルではなく、消臭機能を重視したタイプを選べば、ペットや子供がいる環境でも使いやすい。常時使うなら無臭タイプがおすすめだ。
同じく置き型では、プラズマクラスターなど車載電源を使った電動タイプの消臭器(イオン発生機など)もある。交換の手間が少なく、設置したまま長期間稼働できる点がメリットだ。
エアコンの吹き出し口に設置し、風を利用して消臭成分を車内へ届けるタイプも定番。香り付けモデルも多いが、消臭メインのタイプなら幅広い車種で使いやすい。
車内の臭いは、知らず知らずのうちに発生している。クルマから降りるときには意識しなくても、次に乗り込んだ瞬間や、普段クルマに乗らない家族や友人が乗る際にふっと臭いを感じることがある。そんな不快感を減らすためにも、消臭アイテムを上手に取り入れてクリーンな車内環境を整えておこう。
土田康弘|ライター
デジタル音声に関わるエンジニアを経験した後、出版社の編集者に転職。バイク雑誌や4WD雑誌の編集部で勤務。独立後はカーオーディオ、クルマ、腕時計、モノ系、インテリア、アウトドア関連などのライティングを手がけ、カーオーディオ雑誌の編集長も請け負う。現在もカーオーディオをはじめとしたライティングを中心に活動中。




