製造業向けサプライチェーン・リスク管理サービス「Spectee SCR」を手がけるSpecteeは1月14日、サプライヤー自身が情報を入力・管理することで、サプライチェーン全体の構造を可視化する新機能「サプライヤー連携」の提供を開始したと発表した。
この機能では、Spectee SCRを利用する製造業が、自社に部品を供給するサプライヤー向けに専用IDを発行する。IDを受け取ったサプライヤーは、自社が製造する部品情報や、その配下にあたる調達先サプライヤーの情報を入力する。
これにより、メーカーから一次・二次、さらにそれ以降のサプライヤーまでがつながり、複雑化・多層化したサプライチェーンの供給網をツリー構造で可視化することが可能になる。
製造業のサプライチェーン・リスク管理には、大きく2つの課題があるとされている。1つは、災害や地政学リスクなどのリスク情報をリアルタイムに把握できないこと。もう1つは、部品や原材料まで多層に連なるサプライチェーン構造の全体像を把握できないことだ。
Specteeはこれまで、世界トップクラスのリスク情報プラットフォームを通じて、企業のサプライチェーン・リスク管理や公共機関の防災、さらにはグローバルの顧客にリアルタイムのリスク情報を提供し、豊富な実績を積み重ねてきた。
今回、新たにサプライチェーン構造そのものを可視化する「サプライヤー連携」機能を提供することで、リアルタイムでのリスクの検知から影響範囲の把握までを一気通貫で支援し、製造業のサプライチェーン・リスク管理をさらに強化していく。
近年、自然災害の激甚化に加え、テロや戦争、また国家間の政治的緊張による供給の停止といった地政学リスクやサイバー攻撃など、サプライチェーンに影響を与えるリスクは多様化かつ複雑化している。こうしたリスクによる供給停止は、企業の事業継続に深刻な影響を及ぼす可能性があり、平時からの備えがこれまで以上に重要になっている。
Spectee SCRは、サプライチェーンに影響を与えるあらゆる危機を瞬時に可視化するサプライチェーン・リスク管理サービスだ。SNS、気象データ、全世界のローカルニュース、地政学リスク情報など多様な情報をもとに、サプライヤー周辺で発生する危機をリアルタイムに検知。サプライヤーの被害状況や製品への影響、納期遅延の可能性などを迅速に把握することが可能になる。
Specteeは、レジリエンス領域においてAIを活用したSaaSを提供するスタートアップだ。「危機を可視化する」をミッションに、SNS情報や気象データ、人工衛星、自動車プローブデータなど多様なデータを活用し、世界中で発生する災害や危機をリアルタイムに収集・解析している。
防災・BCP対応、サプライチェーン・リスク管理を目的に導入が進み、2024年7月には契約数1000を突破。国内外の多くの企業や官公庁・自治体から支持されている。




