ヤンマー、水素エンジンで国内初の使用承認とNOx認証を取得…内航船向け実証運航へ

「パイロット着火式水素4ストローク高速エンジン」実証機
「パイロット着火式水素4ストローク高速エンジン」実証機全 2 枚

ヤンマーパワーソリューションは、日本財団が推進する「ゼロエミッション船プロジェクト」に参画し、内航船舶向け「発電用パイロット着火式水素4ストローク高速エンジン」の使用承認証書ならびにNOx鑑定書を日本海事協会(NK)より、国内エンジンメーカーとして初取得した。

【画像全2枚】

2025年に入り、パイロット燃料(点火源)として少量のHVO(水素化処理植物油)を用いた陸上実証試験を本格化させるとともに、実証運航の準備を進めている。その中でNKの検査を受け、使用承認を2025年10月、NOx認証を同12月に取得した。なお、両認証の対象となるエンジン仕様は、「Electronically Controlled Gas Only Engine (Hydrogen)」となっている。

今後は、実際の内航船へ、水素エンジン(2台)をはじめとした必要な機器の搭載を行い、本年秋に予定している海上実証試験につなげる。

ヤンマーパワーソリューションは、海運業界のカーボンニュートラル化に貢献すべく、CO2の排出をほぼゼロにすることが可能な水素エンジンの社会実装に向けて取り組んでいる。

使用承認とは、船用機器の審査、試験および検査を行い、当該機器が規定に適合していることを製造者に対して証明すること。NOx鑑定書は、IMO(国際海事機関)が定めるNOx(窒素酸化物)2次規制を満足することを証明する書面だ。

日本財団ゼロエミッション船プロジェクトは、日本財団が水素を燃料としたゼロエミッション船の開発に焦点を当て、当該技術開発を支援するプロジェクト。このコンソーシアムでは、水素エンジン開発を進める一方で、水素エンジン発電機とバッテリーの組み合わせによる「水素エンジン対応のハイブリッド電気推進船」を開発した。これは「水素燃料エンジン」と「水素燃料供給システム」を、コンテナユニット型の水素発電装置として上甲板部分に搭載することができる新たな船舶だ。船舶の開発・建造は、上野グループの海運会社である上野トランステックが担当している。

《森脇稔》

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